02/02/08

歳星紀年法2(日月星辰)

12年周期の考え方から還暦さらには、高齢者雇用の話題になってしまいました。

1月27日・・1の歳星紀年法に話を戻しますと、これは、木星を歳星と称し、木星の移動を基準に1年2年と順次を考えていく暦法です。

上記コラムで紹介したように、12支の基礎である木星の移動周期(12年)を元にして、木星が移動する天空の赤道軌道(図上)に12次のスジをつけて、この一本一本には「歳」が使われるようになり、こっちの方が「年」に比べて科学的な用法というか、重みをもった言い回しに転化してきます。

図上に1年毎につけたスジを辰と言いますので、世に天体の運行を日月星辰の営みというのは、この歳星紀年法に由来するのでしょう。

木星の天球上の移動を記録する1年毎のスジを何故「辰」という名に命名したのか、私には意味不明です。

また、わが国の言葉「タツ」を何故辰に当てたのかも不明です。

「えと」として動物を割り当てるときに、わが国や中国では、辰に龍をあてているので、龍(りゅう)をわが国ではタツと言うからだろうと想像するのは安直で簡単です。

しかし、龍の観念が輸入されたときに、日本にない動物(実在しないのは中国でも同じですが想像上も日本にはなかったでしょう)ですから、元々日本語で龍に該当する言葉はなかったのです。

想像しかねてタツを当てたのでしょうが、その当時の人はタツで何を想像していたのでしょうか?という疑問です。

12支での辰はもともと旧暦の3月(太陽暦の5月)で、草木が元気一杯に伸びる時期を現すものですから、(各月と12支の対応関係については、01/28/08・・1「えと」と12支の無関係」のコラムで紹介しました。

「たつ」は、龍にあわせたのではなく、草木の「立つ」さまを意味したものかもしれません。

日本語のタツは、基本的にものごとが立ち上がるさまを表す発音です。

出発の発(アメリカへ発つ)も先ず、ヨーイ、ドンの徒歩競争を想像すれば分かるように、先ず姿勢を起こす・・起ち上がるところから始まるのです。

そして立ってしまった完了形は、動詞では無く「建物」舘(たち)など別の物体として現します。

政治の世界で言えば、「兵を挙げる」現在用語で言えば、「立候補」ですが、これは集会では車座に座るわが国の習慣からして、その群れの中から立ち上がることを語源とするもので、街頭で立って演説するからではありません。

ちなみに、西洋や中国では(と言うことは、日本を除く世界中という意味です)君主のみが椅子に座り群臣は侍立する・・座る権利がないのが原則です。

日本では、群臣は逆に君主の前で立っていることは許されません。

立ち上がることは、対等を意味し、言うならば独立・・反逆のしるしです。

立候補して票集めに成功して当選したら代議士と呼ばれ、立ち上がった結果の完了形が無いのです。

 



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