02/28/07
キャピタルゲインの時代13(必要な労働力5・・数)
このように、先端技術の世界平準化・・消費地生産の進行で、加工貿易黒字が縮小して行く時代に、人口の減少速度が追いつけるのかどうかを心配しているのですが、逆に人口が増えるのでは大変な事態となります。
これからは、徐々に人口の純減時代になるのでしょうが、これがあまりにも緩やかですと、貿易黒字縮小の速度に追いつかないリスクがあるのです。
少子化が進んでいると言っても、平行して長寿化が進んでいるので、昨年あたりまでは逆に人口が増えていたのです。
そのうえ、高齢者比率が上がり労働力率が下がると、なお大変です。
政府や識者はその逆張りで、わざわざ外国から加工貿易用の底辺・・未熟練労働者を入れて人口を増やそうと主張しているのは、一見矛盾関係・・無茶苦茶な政策に見えます。
政府の考えを善解すれば、養うべき人口を増やす目的ではなく、労働力率を高めようとする考えでしょうか。
しかし、働き盛りの外国人労働力も直ぐに高齢者の仲間入りしてくるのですから、1時しのぎ・・先送りでしかないのです。
むしろ底辺労働者の移入は、長期的には、社会的に大きなマイナスを背負うことになり兼ねません。
外国人労働者を雇用する個別の企業にとっては、一時的に低賃金労働力を使えるメリットがあるでしょう。
(企業は不要になれば、人員整理すればいいのですから、気楽ですが、国の方はそうはいきません。)
これを抱えて面倒を見ることになる社会全体の利益考量は、どうなるかと言う視点が必要です。
彼等は、ご存知のとおり食うや食わずで働いて、貰った給与の殆どを本国に送金していることが多いのですが、その結果、何の蓄積もなく病気や怪我をすると治療費や生活費の支払いにたちまち行きづまることが多いのです。
現場労働の場合には、現金支払いですから税金も社会保険も全く負担していないのに、日本社会では病気になったり高齢化した彼らを放置出来ないので福祉の対象にすることになりますが、(あるいは医療機関での不払いが多くなって、その分がまわりまわって、善良な患者の医療費価格の上昇になってくるのです。)これでは日本社会としては持ち出しばかりで叶いません。
次世代のレベルダウンや治安問題、病人の増加・・若いときの蓄えがない人が多いので、高齢者の中でも生活保護比率も上がるなど、いろんな懸念があるので、外国人労働力の移入には、大きな問題を抱え込むリスクがあることについては、01/04/02「外国人労働力の移入 1」で書きました。
このように外国人労働力移入は、仮に単なる人口増政策ではないとしても、そのメリットはホンの一部の企業にとっての1時的利益に過ぎず、社会全体にとっては以上のような問題があって長期的には、却ってマイナスの可能性の方が高いのです。
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