02/27/07
加工貿易の縮小と必要な労働力3
これからは、現地生産へシフトして行く以上は、加工貿易黒字は縮小して行くしかないのですから、加工貿易に関する工場労働者予備軍・・・人口を縮小して、養う人口を減らしていくべきです。
企業で言えば、将来的に売上減少が予想されているときには、アルバイトその他人員の削減を計画して行くのが普通です。
短期的に見れば、夏に売上の多いプール事業者や信州などの避暑地では、季節的に従業員数の増減をしているのも同じパターンです。
売上予想・・収入予想と従業員数の比例関係は、どの企業・組織でも必須の観念です。
戦国時代の大名の収入と兵員数の関係も同じです。
あるいは、現在のアメリカやその他の国の軍事力もその収入と長期的には比例関係にあるのです。
北朝鮮のように、国力の割合に無理している国もありますが、長期的には無理が来るのは論ずるまでもないでしょう。
ただし、加工貿易が減少傾向にあると言うのは、長期的トレンドを言っているだけであって、短期的には現地生産を立ち上げるために、日本から、製造部品等の輸出が続きますので、まだまだ直ぐの話では有りません。
ただし、部品製造技術も徐々に現地生産に移行しますので、大きな意味では同じトレンドの一環と言えるでしょう。
日本の場合には、独自技術で世界トップクラスになっているので、完成品工場が中国などにかなり移っていってもなお、その部品輸出で利益を維持できる強みがあるのです。
それでも、ここ数年貿易黒字が減少しつつあるのは、02/21/07「生活水準の国際平準化14と格差社会5(キャピタルゲイン2)」でも紹介しましたし、この後に国際収支表で紹介するとおりです。
要するに部品輸出で、急激な貿易黒字の減少を少しばかり補って、ソフトランディングしているだけの話です。
この補えている間に、何とかすべき・・人口を少なくしてしまうとか人材のシフトすべきだと言うのが私の意見の骨子です。
これに対して、韓国や中国が経済成長しているといっても、日本からの部品輸入で成り立っているので、韓国の輸出が伸びると日本からの輸入が増えると言う悪循環になっているのです。
このように、まだ部品製造技術まで行かない国々にとっては、加工貿易黒字の縮小・・・ベトナムやインドなどに工場移転が始まると、モロに国内生産量の減少と言う形で直撃を受けますので大変です。
こうした完成品組み立て型工場の技術導入で元気になっている国々では、今は人件費が安いことで輸出出来ていますが、人件費が先進国と平準化してくると輸出するものがなくなって、大変な不景気になるでしょう。
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