02/27/07
加工貿易の縮小と必要な労働力2
前回コラムの最後に書いたように、せっかく長年の貿易黒字で富を蓄積したのですから、その運用を失敗しないような技術を身につけて、運用益を期待するのが合理的です。
富を蓄積した高齢者が富の運用能力を磨かずに、詐欺師に引っかかったり、若いときのように働けないことばかり嘆いていても仕方ないのと同じです。
勤勉な労働の成果で、国民が食べられるようになったからと言って、労働力だけが収入の源泉であると思い込んで、人口減・・労働者が足りなくなるならば、逆に労働者を輸入する必要があると思い込むのは、本末転倒です。
そもそも、食わさねばならない人口が少なければ、比例して労働力も少なくて済むのですから、重要なのは人口に占める労働力率の問題であり、その質的構成比率に着目すべきです。
無能な人の割合が多いのでは困る・・健常者でも技能の優劣がありますので、その能力の向上を図る施策・・・02/03/07「生活水準の国際的平準化3と人口政策の必要性1」以下で少子化対策にはどう言う子孫を求めるのかの戦略の決定が必要だと書きましたが、元々出産段階から出来の良い子供の比率を高める施策が最も重要でしょう。
できの良い子供の比率を挙げる方法に関する、私の考えについては、後に「人口政策・・人口減少策4」などの連載で紹介します。
そうした努力をしたうえで、なお病弱な子供が生まれてきた以上は、・・・、病弱・障害者・老人の比率の改善・・これら半人前の人も参加出来る体制・・・労働力率を高める努力などが重要です。
話を戻しますと、わが国では、長年に亘って体で稼ぐ・・賃加工の精神が習慣化していることから、何のために加工貿易に邁進して来たかの目的を忘れてしまっているのです。
せっかく職場と人口が均衡して来たのに、外国人の底辺労働力を移入しようという誤った要求が生まれてくるのでしょう。
人口の方が少なくなったなら、養うべき「人の口」が減ったのですから、仕事を減らせばいいのであって、わざわざ外国から連れてきてまで職場を作る必要は有りません。
人口とは、文字を見れば分かるとおり、食べる「人の口の数」のことです。
食べる口数のために収入が必要なのであって、口数が減れば、収入の方もこれに比例して減少して何ら問題がないのです。
これからは、消費地生産が原則化していくと、加工貿易黒字が縮小するしかないのですから、労働力だけ輸入しても仕方がないでしょう。
売れる当てもないのに、パン屋がパンや粉を仕入れ、製鉄所が鉄鉱石など資源を輸入しているようなものです。
企業で言えば、遊園地や野球場などで、雨の日に入場者が少ない見込みなのに多めのアルバイトを手当てして、待機させているようなものでしょう。
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