02/26/07

資本収益・・キャピタルゲインの時代12(必要な労働力1)

以下、3〜4回後のコラムで日本の財務省の国際収支のデータを紹介しますが、暦年で見ると資本収支がマイナス化していき・・・すなわち資本輸出が増加しているのです。
これが、ここ最近問題になっている円安の原因ですが、こうした資本支出増加の原因は日銀による超低金利政策によるものです。
勿論、現在の円安は長期的トレンドとして、日本の少子高齢化による総体的国力低下をある程度見とおした動きでもあるでしょうが、今書いているのは短期的要因です。
超低金利と円安の関係は、この後にまとめて別のコラムで書きます。
これまで書いているように、貿易黒字が縮小傾向にあることと国力の強弱とは直接の関係がなく、その前に資本の蓄積があればそれで稼ぐのも一つの方法であって、総合黒字の有無とその傾向が国力判定に重要です。
明治以降、過去の蓄積のなかった日本では、これまで加工貿易・・すなわち労働で稼ぐしかなかったので、貿易黒字の大小だけが、国力の指標であるかのような時代が長かったので、殆どの人が労働力の減少イコール収入の減少であるかのような誤解を持ってるのです。
労働・・貧しい者は、身体で稼ぐしかないのですが、国単位でも日本は資本の蓄積がなかったので苦労して来たというだけであって、40年にわたる経済大国時代の蓄積で資本や知財の運用益でも食っていける時代が来たのです。
国中が貧しかったので、勤労は美徳とか額に汗して働くことが賞賛されて来たのですが、時代と共に必要とする能力や美徳の基準も変わるのです。
02/25/07「金融取引商品の創造的開発2(日本の商法・上品)創造力重視の教育改革1」以下で書いたように、これからはいっせいに真面目に働くだけの人材よりは、金融手法の開発できる人材が必要とされているのです。
フロー収支黒字は、健全で将来性があるのですが、それは労働によるものばかりとは言えません。
銀行員が働いて給与を得るのが健全で、これが国単位として金融資本で稼ぐのが何故不健全なの?と言うことです。
明治開国以降の日本には資本の蓄積がなく、元々貧しいから、これだけの人口をどうやって養うかと言うことから、職場を造り出し、(職場を作りきれない分は、満州など海外へ移民させ)身を粉にして働いて糧を得なければならなかっただけです。
このために一所懸命に働いて良い物を作り、貿易黒字を溜め込みその結果経済大国になって久しいのです。



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