02/26/07
格差社会8・・キャピタルゲインの時代10
話を格差社会到来の日本社会に戻しますと、例えば、長い経済大国時代を経てバブル崩壊期までに数億以上の「小金をためた」・・資金力を蓄えてしまった階層とその間に殆ど蓄積しなかった階層に現在社会は2極分化してしまっているのです。
高齢化したときに、若いころから老後資金をためて来た階層と、まるで貯めてなかった階層・・これまで書いている高齢者の生活保護層へ転落する階層の2種類があるのと同じです。
あるいは、戦国乱世の終わりまでに大名になった人と、足軽で終わった人がいるようなものでしょう。
勿論、単純な2極分化ではなく、現在までに中間的な蓄積をして来た人も多くいるでしょうが、(ほどほどの厚生年金のある階層・・)、この人たちは老後資金に使い切って終わりでしょうから、次世代に引き継げるほどの富を蓄えた人と蓄えられなかった人と言う括り方が正確でしょうか?
これからは、格差社会と言うか安定成長から縮小社会へ向かうのですから、戦国乱世から安定した江戸時代に移行したように、戦後のドサクサ以来現在までに小金を貯めた層とその間に没落してしまったり結局小金も貯められなかった層が、これから固定していく、固定社会に入る予感があります。
江戸時代には、経済的に窮迫しながらも形式上は士分という中間層が健在でした。
ところが、現在の次世代では、このような中間層(ホワイトカラー)の仕事がなくなってしまう方向ですので、自分の働きだけで、小金(数億円)を蓄積出来るのは芸能人やスポーツなど、それぞれの分野で成功した一部の人(アメリカンドリームの達成者)に限られて来るでしょう。
次世代では、その人の努力や一寸した才能よる格差よりも、親から、数億円の資産を譲り受けた人と、譲り受けられなかった人との間では、「生まれによる」どうしょうもない格差が生じることになります。
社会格差是正のために、所得税制をあまり厳しくすると努力する楽しみがなくなり、国民等しく貧しくなってしまいますが、相続税で是正するならば、その心配が少ないでしょう。
死後の税金も気になるでしょうが、自分自身折角の儲けがその場で天引きされるのに比べて、気になる割合が間接的です。
それに、この後にも書きますが、生前贈与だけでなく、長寿時代ですから、成功者の生きているうちに子供世代は、かなりいい思いを十分できます。
このようにいろんなやりくりで、かなりの抜け穴があるのです。
したがって、これからの相続税のあり方は、階級固定の是正と社会格差是正のために大きな意味・役割を持ってきます。
固定した社会での格差是正のためには、相続税に関する基礎控除額の定め方が重要であることについて、01/24/07「憲法199(法の下の平等と相続制度4)相続税法39」前後で連載しました。
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