02/20/07

格差社会2(中間層の消滅)

死に物狂いで戦うときには、勝ち組みの方でも余計な荷物は少しでも少なく軽いに越したことは有りません。
熾烈な国際競争時代には、勝ち組み負け組み双方で便乗型を切り捨てていかないと、国際競争で脱落してしまいますので、これからは便乗型を払拭して行くしかないのです。
これからは、便乗して料金値上げしていた低成長分野のグループだけでなく、高成長の産業分野でも、その内部で働きが悪いが、そのまま高給を得ていたものも切り離されていく時代が来るでしょう。
(世に、リストラ、スリムな体質、筋肉質にすると言うのは、みなこの言い換えです。)
いまどき「窓際族」など仕事もしない人員を抱え切れないので、「窓際族」と言う言葉は死語になっているのではないでしょうか?
インフラ整備に関する政治の世界も、これからは弱者の痛みを気にしつつも(これは、最低賃金法のコラムで書きましたが、別途社会保障法・・・セーフティネットの整備拡充で対処すべきことです)選択と集中に切り替えていかなければならないでしょう。
こうして便乗分野はどんどん切り捨てられていきますので、労働者だけでなくこれに依存していたサービス産業従事者の多くも、中間層から減少・脱落して行きます。
こうして中間層が細る一方となるのが、これからの社会ですが、底辺とアッパーの格差が断絶している社会・・中間層の少ない社会になると、ちょっとやそっとの努力では底辺層から中間層への移行・・ましてやいきなりアッパーへの移行は夢のまた夢ですから、向上意欲が減退し、治安が悪化することになります。
いつでも、努力次第で順位の入れ替え可能と言う状態でこそ,最下位の人間でも絶望しないで頑張れるものでしょう。
これが、個人の努力ではどうにもならない社会では、現状脱却・・・アッパーへの移動は、スポーツでの大成功や宝くじなど一攫千金的な事態以外には、考えられなくなって来るのが中間層のない社会です。
中間層のない、あるいは少ない社会では、少しくらい勉強したり、人より多く練習して仲間よりも少しましな生活を夢見ても、あるいは1時間余計働いてお金をためようとしても、そのくらいでは、どうにもならない社会になってしまいます。
こういう社会でも、法令遵守教育とか、刑の重罰化などである程度犯罪の増加が防げるでしょうが、それにも限度があるでしょう。
ここ10年前後前からの刑の重罰化傾向を、09/25/06「権力の強弱(死刑執行数と殺人事件の関係)」その他あちこちのコラムで書いて来ましたが、中間層の減少傾向に備えたもの・・・深いところで関係があるのでしょうか?



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