02/20/07
国際平準化12と格差社会1 (おすそ分け文化の消滅と便乗部分の殺ぎ落とし)
横並び・おすそ分け文化を政治的に見ると、これが、国土の均衡ある発展・ばら撒き型政治の基礎構造になっているのです。
高度成長期には、有り余る利益から発展すべき分野・・・新興市街地と旧市街と同時に投資できたのと同様に、切り棄てるべき分野にもそれなりの補助金を出し続けられたので、厳しいことは言わずに社会はまるく収まっていたのです。
このばら撒き政治が、日本全体の貧富の格差是正・中間層の層の厚さを基礎付けるのに効果があったことは否定できません。
しかし、高度成長が終わり、安定成長時代になり、更に中国など超低賃金国から大規模な挑戦を受ける時代がくると、ぶら下がっている多くの分野に無制限に補助金を出し続けられなくなります。
いわば、先進国への挑戦段階から挑戦を受ける防衛局面になって来たのです。
国際化にあわせた賃金下落局面では、一種の撤退・縮小局面ですから、敗走中の軍と同様にそれぞれ余裕がありませんから、弱者は切り捨てられ放置して退却して行くしかないのが普通です。
日本人は、みな同じ家族と言う訳には行かなくなってくるのです。
満州退却時に、関東軍が民間人を置き去りにしたことが、今でも折に触れて語られますし、具体的には中国残留孤児の問題になっていますが、どの分野でも撤退・退却・縮小作戦とはそういうもので、余裕がないのす。
残留孤児の補償問題については、11/12/06「人口政策と第2次大戦10(棄民政策・・満州進出)2 」で紹介しました。
地裁では、つい最近敗訴になりましたが、安部総理は「別途救済すべきはする」と言う姿勢を示していますので、ホッとしています。
原告代理人に(名前だけ)参加した私の立場に限れば、勝ち負けではなく、残留孤児に対し、ちゃんとした処遇をしてくれればいいのですから、裁判した甲斐があったと言うべきでしょう。
こうして便乗型の産業には、高度成長期の逆張り・・切捨てが始まりつつあるのですが、これからは、世界競争時代ですから、成功者・・勝ち組みと言えども余裕が有りません。
豊臣秀吉が小田原攻めに、女性同伴を許可したのは、圧倒的に優勢だったからこそ出来たことです。
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