02/18/07

横並び意識の払拭4(個性の尊重される社会へ1)

第2次産業ではどうでしょうか?
工場労働・・・ベルトコンベヤー式労働の場合には、一斉始業、一斉終業が合理的でした。
こうして、戦後の高度成長期を支えたコンビナート形式大規模工場労働の時代には、東北その他の農村部から就職列車に乗って出て来た金の卵たちがその担い手になります。
彼らは、農業時代に培った日本の横並び意識をもとに、先ずは社宅や寮に入り、出迎えのバスに乗って、社宅と工場をピストン輸送してもらい、いっせいに出退勤して一斉労働で役に立っていたのです。
集団行動に適性のあったドイツと日本が、戦後の大量生産時代に先進工業国であった米英仏を次第に凌駕して行った秘訣でもあるでしょう。
もの造りと言っても各種職人、たとえば靴作りやイス造り、家具作り工芸品などになってくると個性が尊重されます。
同じ敗戦国であったイタリヤが、日独による戦後の目覚しい経済復興の仲間に入れなかったのは、個人的な物作り職人基本社会であったから、一斉行動による大量生産方式になじみ難かったからでしょう。
ところで、物が行き渡り、個性的な商品(多品種少量生産)需要が高まってくると、横並び意識の人は不要になってきます。
今では、イタリア製の個性的な少量生産の車が人気なのです。
他方で、単純機械的な集団的行動をする仕事は、機械化の進展で不要・・・活躍の場が、大幅に減ってきました。
いまでも、低価格品・・大量生産品の需要がない訳では有りませんが、こうした商品は概ね中国など後進国へ生産が移行しているのです。
以上みてきたように、現在日本では横並び・・集団行動の必要性がなくなってから、かなりたっているのですから、現在の横並び意識は、現実生活の必要性から遊離した過去の残像に過ぎないと言うべきでしょう。
現実の必要性がなくなった・・・時代遅れの横並び意識は、現実社会の需要に応じた意識に変えて行くべきですし、早く変えて行くようにしないと、国際競争に負けてしまうでしょう。



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