02/14/07

国際競争と(便乗値上げ分の剥落1)

生活水準の国際平準化の進展にあわせて、これまでアジア諸国に比べて高賃金であった生産関係者・・ホワイトカラー層の低賃金化が進みますと、彼ら労働者だけでなく、その恩恵に乗っかっていた(これを便乗と言うのでしょう)割り高なサービス業関連も、そのあおりを受けることになります。
高度成長期に、国際比較で高生産性に基づいて儲けていた部門の利益に便乗して、低生産部門が値上げしていた分の逆張りの時代が到来しつつあるのです。
サービス関連業者は、現場労働者類似の社会的弱者が多いので、これが、現在の生活保護希望者の激増に繋がっているのでしょう。
ここで、2月11日・・・・・3「生産性向上と便乗値上げ1」のコラムで書いた、国際平準化による賃金下落と、物価下落の関係に戻りましょう。
公共料金などの高止まりの問題から補助金行政に話が言ってしまいましたが、問題は公企業体の問題だけでは有りません。
民間事業も過剰サービスが問題で、仕入れ価格が下がっても商品単価を下げられない問題があるのです。
20年程前に台湾へ行ってみると、路上の屋台でいろいろの食品を売っていて、世上言われているように確かに安いのですが、その分衛生状態も何もあったものじゃあないという世界です。
日本でも家賃も払わず、路上で物を売ればその分安く出来る道理です。
そのとき、日本並のホテル内の高級中華料理店に入ると、日本で食べるよりは割高でした。
人件費だけ安くしても日本では、電車も冷暖房完備ですし、その他の物販店も大理石を敷いたりきれいにしているので、人件費以外にコストがかかっているのですから、人件費を下げても商品価格がそれほど下がらないのです。
2月11日・・・・・3「生産性向上と便乗値上げ1」のコラムで書きましたが、長年の便乗値上げを誤魔化すためにしてきた本業以外の過剰サービスが、今になると咎めになっている感じです。
ガソリンスタンドで言えば、フロントガラスを拭いてくれたり灰皿の掃除をするなどの過剰サービスで勝負していたのが間違いで、その分高コスト体質になっているのです。
スタンドの無人化で、本来の価格競争が始ったのは、当然の帰結と言うべきでしょう。
これからのサービス業界は、サービスの高級化を求める客と実利だけを求める客、あるいはその中間を求める客に分化していくべきで、業者が横並びで客を無視した画一的濃厚サービス競争するべきではないでしょう。



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