02/12/07
便乗値上げ2・・不当利得のツケ(補助金行政と安楽死1)
もちろん大学教授も、小中学校の先生の生産性も昔と変わりません(昔よりも悪くなっているのかも?)が、一流企業・・・すなわち生産性が上がって国際輸出で稼いでいる分野の従業員同様の給与を獲得しています。
結局、低生産性分野の人たちが、環境を快適にする程度でお茶を濁して(大学も私のころに比べてきれいになりました)生産性の上がった分野の収入の再分配に参加していたと言うことになります。
たとえば、1割生産性向上を遂げて、1割の増収があっても、床屋・公務員その他が5%値上げすると、1割いい思いをするのではなく、5%が割戻されて5%しか他人と差をつけられないと言う格差緩和措置がずっと続いて来たのです。
こうしてサービス業その他国際競争に晒されない分野の低生産性が温存されて来たのですが、その象徴的分野が、米価と地代家賃でしょう。
ただ、長期的にみるとこうした便乗値上げタイプの産業従事者は、押しなべて生活が苦しい状態にあることは確かですから、自分で生産性向上に努力しないまま、他人の儲けを分けて貰おうとする状態では、結果的にはその責任を取るしかないのです。
今、ラーメン屋も床屋もちょっとした飲み屋も農家もその従事者は、昔日のイキオイが有りません。
彼等は、自助努力によらず、他産業の生産性向上に便乗して値上げし・・不当利得してきただけですから、仕方のないことです。
公務員や公共料金関係者の給与については、彼らの生産性が昔と一つも変わらなくとも、物価にそのまま連動していますので、何ら困っていませんが・・・これは公権力による独占で強制的に保護されているからです。
同じことを、米価生産農家が求めて米だけを国際競争から除外して来たのですが、いくら何でもいつまでも国民の負担で国際価格よりも高く買わせつづけるのは、無理は無理です。
この無理が祟って・・・・こんな無理がいつまでも続くわけがないので、これを知っている農業後継者が逃げ出し、後継者不足になっているのです。
まさに独占禁止法の精神に反する行為では有りませんか?
自由化しても、おいしい米を食べたいと言う日本人だけがおいしい米を食べればいいのであって、政府に強制してもらう必要はないのです。
輪島塗のいいお椀で吸い物を飲みたい人だけが、伝統工芸品を買えばいいのと同じで、それ以外の人は工業化された合理的な値段のものでいいのです。
勿論自由貿易の精神にも反しているので、国際的信義にも悖るリスクがあるのです。
わが国は貿易立国ですし、憲法前文で言う「國際信義」とは、つまるところ自由貿易に関する公正と信義でしょう。
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