02/07/07

生活保護4(多様な人材の生きていける社会へ2)就労援助1

話がコンプライアンスと法律の錯誤の問題にずれてしまいましたが、はなしをもどします。
無責任主義も困りますが、他方で何かと言うと、責任、責任と言う風潮が、逆に責任のがれを助長している嫌いがあって、世の中が窮屈になっているのです。
いわゆる巨悪・・・公共工事で繰り返される談合、あるいは食品企業の根幹にかかわる非衛生管理などでは、担当者個人よりは、組織的犯行・・・モラル低下が原因であって、そうした企業風土自体が断罪されるべきでしょうから、経営責任が問われるべきは当然です。
私が言ってるのは、こうした企業ぐるみの犯罪あるいは犯罪的行為ではなく、半病人や半端な人間を雇用するときに起きる労災事故などの責任問題です。
ある程度不良な人間を使う以上は、ある程度のリスクがあるのは、仕方がないと言う社会全体のコンセンサスの形成が必要でしょう。
尤も、「どうせ半病人だから仕方がない」と言う無責任主義では、社会の発展が望めない面もあります。
厳しい責任追及が、老人でもつまづかないような安全対策や、補助道具の発達に結びつくのでしょう。
なにごとでも、楯の両面があって、一概に善悪を論じられませんが、責任追及が、安全対策の向上に結びつけばいいのですが、触らぬ神に祟りなしの方向へ行き過ぎているのが、現在日本ではないでしょうか?
1人の人間の生き方でも同じですが、何らかの苦境・壁にぶち当たって、行き詰まったときにその打開策を研究して・・「必要は発明の母」として新機軸を打ち出して成功する人と、苦境に面して「こんなことはやってられないよ!」とばかりに撤退して行く人の2種類があります。
国単位でも同じです。
イギリスは、燃料としての森林伐採のやりすぎで、燃料資源面で、行き詰まったときに石炭利用に転換して、これが次に産業革命に結びついたのです。
資源枯渇が新たな資源利用に結びついたものですが、今で言えば石油がだめなら車を諦めるのではなく、エタノールや電気自動車に転換して行こうと言うのと同じです。
ただ、老人問題や半病人の場合には、企業側に乗り越えなければならない「壁」とはなっていないところが問題なのです。
これは、女性や身障者の積極登用の問題でも同じですが、企業にとっては、高齢者を雇用しなくとも、半病人を雇用しなくとも、あるいは乳幼児を抱えた女性を雇用しなくとも、いくらでも健康で朝から晩まで何時間でも残業して働いてくれる労働者がいるから、そんな無理・・工夫をする動機が湧かないということでしょう。
むしろ、高齢者など雇うとややこしいことになるから避けて行こうと言うのが、現在の風潮です。
これから、人口減に直面すれば、そうした動機付けが働く時代が来るでしょうが、今のところまだまだフリーターその他労働予備軍がいくらもいますので、動機が弱いのです。



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