02/04/07

人口政策2(奇貨措くべし2)

ちなみに、ここで言う「貨」とは、秦の始皇帝の親(宋襄王・子楚)が趙国に捕虜になっていたときに、彼の将来性を見込んだ呂不韋の言ったといわれる言葉であって、貨物ではなく人材の意味でした。
投資活動の最初の時代に、(紀元数百年前です)「奇貨措くべし」の熟語が生れているのですから、人材育成こそが、昔から投資の醍醐味なのです。
最近では人材にかけるよりも、馬に賭ける方がウマミがあるとして、デイ−プインパクトの種牡馬に対して50億とかのシンジケートが組まれました。
誰か、私の息子にも50億のシンジケートを組んでくれないかな?と思いますが、それは冗談として、人材育成のためのプロジェクトの立ち上げにこそ日本の溜め込んだ資金の使い道が期待されるのです。
ここ10数年来の日本政府の施策は、せっかく非常時のために溜め込んだ貿易黒字を、国内の非常時に使わせないで、海外(よそさま)の振興の為に投資させるように仕向ける結果になっているのです。
この点は、超低金利・日銀券の大量増刷の結果として、日本の資金が海外投資にシフトして来たことを、01/18/07「紙幣と国債2(超低金利と世界の株高)金利調節機能の低下」前後で紹介しました。
こんなことをしているから、後進国の開発が余計促進されるし、その分国内投資が減少して余計国内基盤が陳腐化し、疲弊して行くのです。
ただし、日本がベトナムその他に投資しなくとも他国が投資しますので、後進国の上昇傾向をとどめられないことは、また別の問題です。
国際平準化の流れは、自然の赴くところであっておしとどめ様がないことは、これまでも書いて来ました。
日本は世界第2位の経済大国になってからでも既に約40年も過ぎていますので、この間に溜め込んだ資金が豊富です。
政府が、その使い道さえ誤らなければ、超高齢化・人口減社会にうまく切り替えていけるのです。
その点、中国や韓国その他アジア諸国では、日本のように長い間の経済大国時代もなく、ホンのちょっと景気が良い程度で(今は浮かれていますが)、直ぐに少子高齢化社会に突入して行くのですから、大変な事態が待っているのです。
日本以外のアジア諸国は、社会資本や富の蓄積をする暇がないうちに、直ぐにも高齢社会に突入する予定らしいですから、将来的には大問題になってくるでしょう。
日本でも低所得層では長年の経済大国時代を経ているにも拘らず、これといった蓄積も出来なかった人がいて、長寿化で困っている人が続出しているのです。
先月末から担当した住居侵入事件では、大手の末端の何とか組などの現場作業員として働いてきて、高齢化で無職になって食い詰めてしまった事件でした。



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