02/03/07
生活水準の国際的平準化2と中間層の消滅2(生活保護の増加1)
中高年層のホワイトカラーは、さしたる能力がなくとも、一旦会社員になった既得権益者として、勧奨退職に応じない限り、まだホワイトカラーの地位を保持し続け、後進国の10倍前後の給与でのうのうとしていられます。 しかし、その子の世代・・・新規参入組みの若年層は、モロにホワイトカラー・・・中間層への参入が狭き門・・厳しくなってしまったので、ニート・フリーターなど不安定階層・低所得階層増加の1因となっているのです。 現役ホワイトカラー層の次世代では、世界平準化後も高給を取れるようになる研究部門などに進める人は、その内のホンの一部でしかないでしょう。 学者になれた人でも、その多くが、40歳前後で・・・講師などの不安定な身分のままで、まだ親がかりで生活していて、独身のままと言うのがザラにいるのです。 徐々に既得権のホワイトカラー層が引退していきますと、現役労働人口の多くが低所得層に入れ替わっていくのが、これからの日本社会でしょう。 バブル崩壊以降、現場労働者の日当単価が下落しているので、もともとの底辺労働者では中高年でも低賃金にあえいでいる人が多くなっています。 かと言って、豊かな日本で、底辺労働者とは言え、いきなり中国並の生活水準に落とすのは無理でしょうから、この痛みの激変緩和措置が、現在の生活保護所帯激増の1因になっているのです。 また、解雇を免れている大手企業の労働者層では、原則としてバブル前の賃金が保障されていますが、彼らも、途中退職によって下層労働者への転落・・増加が進んでいるのです。 昨年末に大手企業の勧奨退職者の破産事件を紹介しました。 ホワイトカラー・中間層の次世代にとっては、みんながみんな親世代同様にホワイトカラーになるのは、まさに狭き門ですから、いわゆるニート、フリーターの増加現象となっています。 彼らホワイトカラーの次世代では、まだ親がしっかりしているのと生活防衛のために、結婚をためらって親世代との同居が多いので、まだ生活保護が顕在化していません。 パラサイトシングルとか批判・・揶揄されますが、現在社会の構造的必然現象なのですから、若者は苦しい立場です。 この苦しい精神状況が、精神不安・・精神疾患に苦しむ人の増加をもたらしている面もあるでしょう。 親世代がホワイトカラーなど蓄積のある家庭では、上記のようにまだ何とかなっているのですが、親自体が漸く生きて来たような階層では、子世代が一段階下降するとモロに生活保護所帯に転落してしまうのです。 昨年末から書いてきた生活保護の中心課題は、こうした、辛うじて生活してきた底辺労働者が、高齢化してきた場合の話しですが、その次世代でも、サラ金や生活保護所帯化が進んでいるのです。
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