02/03/07

国家主権の制約4(生活水準の国際的平準化1と中間層の消滅1)

話がまた逸れていきますが、国際的に人が簡単に移動して行く時代が来ると民族による個性差から、職業経験・・・結局は教育の格差による個人差の時代になって来るでしょう。
ちなみに、ここでいう人の移動とは、旅行者の増加ではなく、前々回コラムで書いたように、定住先の移転の繰り返しのことです。
これが、前々回のコラムで紹介したように、教育・職業訓練の機会さえ保障されれば、民族差があまりなくなってくるとなれば、大変です。
同じ職業・・・もっと細かくプログラマーその他細かい職種ごとに、個性、能力も同じとなって来れば、国際的に人件費の平準化が進むのは当然です。
さしあたり、単純作業分野から平準化が進むので、先ずは底辺労働者の賃金から後進国にサヤ寄せされていきます。
低賃金国と高賃金国との平準化ですから、高賃金国では、さしあたり賃金下降が進みますが、これを遅らせることは出来ても、最後まで避け続けるのは不可能でしょう。
底辺の組み立て加工現場で、一人何役の加工組み立て(セル生産)・・多機能工が賞賛されるのも、こうした意味合いで、少しでも、単純労働の複雑化を狙う意味があるのでしょう。
国際平準化は、高賃金国の日本国民には、つらい時代の到来が予想されますが・・・。
今まで、大した能力もないのに、国境と言う障壁に守られて実力以上に良い思いをして来ただけの人は、実力相応の待遇になるのは仕方のないことです。
こんなことを言うと冷たい人だと言うことになりますが、無能なのに世襲制で良い思いをしてきた人たちが、世襲制の廃止によって没落して行くのと似ていて、仕方のないことではないでしょうか?
その、痛みについては可哀想だからと言って、国際障壁の維持に働くのではなく、平準化による公平な制度構築には協力して行くべきでしょう。
痛みに対しては、この後に書きますが、これまでの経済大国での蓄積を利用して、別途手当てして行くべき課題です。
他方で、中国の解放経済化・・グローバル化以来、またコンピューター化の進展により急激に中間層が不要になり、かなりの人が下層労働者に転落しつつあります。
その上、下層労働者になってみると、グロ−バル化によって後進国並に賃金が引き下げられる事態が待っているのですから、多くの労働者にとっては、旧来の中産階級並の生活水準を保てなくなってきたのは当然です。
1億総中流意識の崩壊は、起こるべくして起こってくる現象と言うべきでしょう。



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