02/26/06
牛や馬は、自家用に飼っているだけでも、元々、しょっちゅう販売し、購入する性質のものだったでしょう。
ペットの犬でもそうですが、自分で子犬を取るのは、稀で、次々と飼っている人は、次々と買うものです。
こうした家畜類の性質(寿命が短いので・・・新陳代謝が激しいのです)から、牧畜国家でない日本でも博労と言う専門業種が発達していたのでしょう。
(東京に馬喰町があるのは、総武線の駅名からもご存知のとおりです)
大量に牧畜として飼っている場合、なお更、売買が大規模に頻繁に行われる社会が想定されます。
これに対して、西洋でも東洋でも、農地(果樹園)の売買は、よほどの例外的場合(没落)以外には、普段からあるものでは有りません。
その意味でも、取引に当たって取引後に生じた子供類の帰属を決めるのに、まとめて果実と総称したのは、当時の社会実態・・・・国語から言えばかなりかけ離れた用語だと思います。
そうなると原語(ナポレオン法等)でどうなっているのかな?と関心が湧いてくるのです。
ここでフランス法やドイツ法・あるいはラテン語の原語に何故こだわるかと言えば、フランス革命当時、利息と言う規定があったのかどうか知りたいからです。
原則利息禁止のキリスト教社会であったものの、異教徒間には許されるという教義を利用していたことを既に書きましたが、フランス革命当時には、既に利息が公認されていたのかどうか分かるように思うからです。
ところで、利息・利子も果実も貸した「結果を取る」と言う意味では同義ですが、そもそも英語で利息・利子と言う単語はあるのでしょうか?
今のところ?フランス語が良く分からないですが、英語の場合で見ますと、インタレストを、日本語の利息・利子と翻訳しているのですが、インタレスト・・interestの本来の意義は、利害とか利益と言うものです。
そうすると、何かに投資して利益を貰う場合と損益に関係なく機械的に時間の経過で利息がつく場合とを日本語では同視して翻訳していることになります。
これまでも書いて来ましたし、この後でも書きますが、日本ではリスクをとって投資する経験が乏しく、(種籾の貸し借りでは、リスクが殆どないのです。)ハイリスクハイリターン・・・・キャピタルゲインに該当する概念が歴史上発達していなかったので、インタレストを的確に表現することが出来ず、誤って利息と翻訳してしまったのではないでしょうか。
或いは、インタレストを的確に「利害、利益」と翻訳したものの、日本の確定的な利息収入に該当する英語社会の言語がないために、日本の利子や利息をあちらさんに伝えるのに、「インタレストみたいなものです」と、日本人が言っているだけかもしれません。
日本の大臣を、あちらの司法長官・国務長官に擬しているようなもので、外国語への当てはめにはいつも不正確がつきものです。
他方で、日本社会では安定収入を表す地代・家賃・給与関係概念は発達していましたが、キャピタルゲインをあらわす言葉が発達していなかったのです。
必ずしも労力に比例しない収入としては、報酬と言う概念がありましたが、これは投資に対する対価(労力の投入量を問題にせず投資額だけが規準です)と言うよりは、労力に対する対価的要素を重視するものでした。
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