02/19/06
時代の進展にともない、次第にいろんな分野で外注化していきますが、このうち消防・・自警団などは、外注に馴染まないので、最後まで残った分野だったのです。
これも、公共工事に駆り出される農民もそれなりの日当をもらえるようになり、さらに農業を片手間にして他所で働くのが中心になって来ますと、消防団員になる人がいなくなってきます。
消防だけが、公共団体の直轄事業になっているのは、仕方なしに公共団体が、直接担当する分野になったからでしょう。
消防と農業は相性がいいのですが、(滅多に出動することがないのと農業は臨時に半日くらい休んでも収穫に直接影響しないのです)これが常勤の役人になると効率性の意味から言っても、待ちくたびれている役人の側から行っても(博打や覚せい剤などに発展することが多いのです)問題が生じてきますが、これは別の機会に書きましょう。
租税に話しを戻しますと、今の言葉で言えば一般税収の殆どは役人の給与や建物維持費に使っていて、それだけでも赤字で参っていたのが江戸時代でしたから、政府、公共機関が費用負担するようになると、その費用の出所をどうするかと言うことになります。
特定目的の出費・・・たとえば干拓事業のような場合には、出来上がったら、そのうちの何割の土地を業者に与えると言う方式があったようですが(これも明治初年の北総台地の開墾のコラムで紹介しましたし、今の区画整理事業の保留地の原型です。)、こうした方式に馴染まない場合は、目的税(例えば戦費調達その他)にして別に取り立てる考え方が、先ず発達したでしょう。
神社・仏閣なども、古代の出挙(すいこ)は消滅し、その代わり政府同様に神社領や、寺院領制度になっていましたが、ここから上がる年貢やお賽銭などは恒常的経費・・すなわち僧侶、神官や建物などの維持費にかかってしまうのが普通で、特定目的の費用調達については、勧進して歩くものでした。(弁慶の勧進帳が有名です)
これが、現在の道路特定財源とか建設国債発行の精神に繋がっているのです。
現在巨額の財政赤字が問題になっていますが、こうした特定目的のない抽象的な赤字解決のための国債を区分して赤字国債といい、これだけが問題になっているのです。
(経済学的には、建設された設備は将来の国民が使うのだから、その使用期間に応じた長期返済でいいのだという説明がされていますが・・・・)
特定の目的があって発行された国債が問題になっていないのは、こうした歴史があるからでしょう。
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