02/12/06

キリスト農業社会歩み寄り2(キャピタルゲイン利息

良く見れば、ユダヤとイスラムとは似ているのです。
キリスト世界で、異端とされながら・・ベニスの商人シャイロックのように金儲け・守銭奴と蔑まれながら、あるいは、ヒットラーに虐殺されたりフランスで差別されたりしながらも、せっせと商業的利益獲得に精出していたのがユダヤです。
(キリスト社会で、たとえば、利息を取りたいが、キリスト教の利息禁止の建前に合わせるために、ママっ子扱いと言うか悪役に仕立てられて便利に使われていたのが、ユダヤ教徒です_。)
他方で中東で新たに誕生して、ここを基点に中央アジア・・中国の西域諸国へ、海洋では、インド洋から東南アジアにかけて、正々堂々とイスラムの原理に基づき商業に精出していたグループが、イスラムといわれる違いでしかないのです。
たとえば、利息の考え方ですが、ご承知のようにイスラムの教義では利息禁止です。
(ただし、これの潜脱方法としてここ6〜7年くらい前から、金利に代わる利益配当形式のイスラム銀行が発達していることは、周知のとおりです)
キリスト教も本来は、商業主義のユダヤ宗教に少しばかり農業的要素を加味したに過ぎないものでしたから、原則的には利息禁止でした。
しかし、ローマ帝国滅亡後は農業社会の方が、キリスト教支持者の主体になってきましたので、利息を認めたくて仕方のない状態になって行きます。
こうして西洋キリスト社会では、異教徒間では許されると言う教義のもとに異教徒であるユダヤ人との取引では・・・シェークスピヤ・ベニスの商人シャイロックの例で分るように、利息が認められていくのです。
実際は、ベネチュアの商人(キリスト教徒が殆どです)・・たとえばフィレンツエのメヂチ家などは、法王も出しているのが知られているようにキリスト教徒そのものですが、みんな利息をとっていたようですから、ユダヤ人tpの取引だけと言うのは、表向きのことだったようです。
何故、キリストやユダヤ、或いは、イスラム教では、利息禁止社会であるかと言うと、実は、利息は商行為よりは農業になじむものなのです。
そして、投資に対する(利益)配当・・キャピタルゲインが、商業になじむものでしょう。
利息とキャピタルゲインの区別が必要ですが、わが国でも、超古代は中華商業圏の東端に位置する商業社会でしたが、白村江敗戦以来の鎖国で純粋農業社会に変化していったことを繰り返し書いていますが、それ以来の古代社会では「出挙(すいこ)」の例でわかるように古くから、利息社会でした。
「出挙(すいこ)」と書いても、古代史の勉強をしている方以外には、聞き始めの方が多いでしょうが、今で言うところの利息・利子みたいなものだと理解してください。
そうは言っても、そもそも「利息」や「利子」という言葉自体も聞いたことがあるものの、その本当の意味まで分かっている人が少ないのではないでしょうか。
「利」とは、イネ偏に刀ですから、イネ科の植物の刈り取ったもの、収穫(後に紹介する民法の果実と同義です)を意味するものでしょうし、これが転じて利益や利得などの意味に発達したのでしょう。
別の方向では、鋭利な刃物、切れ味の良いもの・利発(悧溌)などに転じていきますが、ここでは関係が有りません。
利子や利息とは、春に貸した籾の子供・・秋に収穫する米=利子・利息と言う熟語になったのですから、同じ意味を重ねた日本好みの2字熟語と言うところでしょうか?



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