02/27/05
ストーカー 2(文学に見る主役2)トラさんは武士道精神?
武士道精神の強調が、そういう国民意識を作り上げたのかと言うと、武士道成立以前にも女々しい男を主人公にした文学表現があまり見当たらないのですから、(在原業平がそうかもしれませんが、・・私の勉強不足だけかもしれません・・・あしからず)長い間にはぐくまれた国民性が、逆に武士道の極致と言えるかどうか知りませんが、「男は黙って・・・・。」耐える美学を発達させたのかもしれません。
私が思うには、この西洋との違いは気候風土によるのではではなく、男性の教養は、古代から明治期までの長い間、漢文学や漢文の論説(漢籍)ではぐくまれるものだったので、わが国固有のやさしい和精神の外側に「裃」で象徴されるように外見上ピシッとする2重基準が発達していたのではないでしょうか?
それにしても、これはいわゆる教養人階層だけだったのですが、いつも言うように、明治以降、一般国民に拡大強制したのです。
これに対し、女性は「和」すなわち「ひらがな」で代表される大和心で教育を受けてきた違いが大きいように思います。
明治以降の教育の成果で、本来は武士でない庶民まで武士道教育が浸透し、「男は黙って・・・」の美学が浸透しますと、急には付いていけない庶民の男はつらいものです。
「男はつらいよ」のトラさんシリーズが、その武士道精神の完成期である高度成長の終わりころに長年ヒットした所以です。
トラさんは、いつも最後はマドンナに振られて、黙って消えていくのです。
トラさんは次の映画では、また美しいマドンナとの出会いがあって何とかなりますが、現実の庶民はそんなうまい具合にいきません。
その何%かは、ストーカーになるのでしょうか?
ところで、DV防止法のコラムでも書きましたが、暴力から逃げてシェルターに隠れる女性は世間で騒ぐ程の実数には上っていないのです。
沖縄県の2003年2月県議会答弁では、2002年12月までに施設定員が20人のところ1年間に143人の利用者との答弁がありますが県全体でこんなものです。
民間シェルター利用実態はわかりませんが、民間の役割に頼っている行政の実情もわかりますが、正確には知るには、福祉予算と言う大枠ではなく民間シェルターへどのくらい補助金を出したのかの個別予算の開示が必要でしょう。
施設が足りないから、或いは使い勝手が悪いからだと言う意見が当然あるでしょうが、(生理用品すらまとめてもらえず、毎日貰わねばならない実情も述べられています。)これまでのところ保護施設の滞在期間は1〜2ヶ月前後のようですから、本当にストーカー被害であれば、そんな短期間ではどうなるものでもありません。
江戸時代の東慶寺への駆け込みでは、かなり長期間の修行が要求されたのを、非人道的なように思う方が多いでしょうが、実は本当の被害防止のためには、最長数ヶ月ではなく、相手が諦めるほどの年単位で匿ってくれる必要があったのでしょう。
逆から見れば、よくもそんなに長い間、匿ってくれるものだというところです。
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