02/23/05
離婚の実態1(夫婦の家は誰のもの?1)
ところで、逃げるためのチャンスを与えるのが保護命令の唯一の効果とすれば、その程度の効果のために法律の存在価値があるのでしょうか?
最近の婚姻では、夫の先祖伝来の家に嫁入り同居しているのはごく少数で、むしろ結婚後マンションなど買い求めた夫婦が多いのです。
離婚に際して実家に帰らずに、居住しているマンションや家にそのまま住み続けるのを希望する女性が多いです。
名分として子供の学校がどうのと言いますが、そういうこともあるでしょうが、そういうことがなくとも女性は猫と同じで、家に付くのでしょう。
(女性に怒られるかもしれませんが、ま、このコラムはそういう性質のものですのでご容赦ください。)
何故こういうかといいますと、倒産や破産事件でどうにもならないときでも、何が何でも最後の最後まで自宅処分案には、理由にならない理由をつけて反対し、自宅を死守したがる女性が多いのです。
そして、自宅まで売らなければ解決できないとなると、俄然妻が夫を攻撃し始めます。
これまでの恨みつらみが噴き出す感じで、いきなり離婚話に発展するのです。
家が守られる限りは、夫のかなりの道楽や我侭も我慢しますが・・・・と言うところです。
「金の切れ目が縁の切れ目」という夫婦が多いのには、私の事務所の女性事務員が驚いていますが、女性にとっては、「お金の切れ目」というよりも生活の根拠である自宅・動物で言えば「巣」はとても重要な物だからでしょう。
転勤を嫌がるのも、(子供が可哀想とか何とか言いますが・・・・・)受験がなくとも、家にこだわるだけの深い歴史があるのです。
結婚後自宅を買い求めた夫婦の協議離婚の場合、夫が家やマンションを出てアパートに移るパターンが殆どです。
そもそも不貞行為の場合、夫が帰ってこないのが女性の訴えの大半です。
私たちが婚姻するころ、(昭和40年代です)男性は家を用意し、女性は室内調度品を用意するものだといわれていました。
昭和30年代ころまでは、農家2〜3男はいわゆる分家住宅を新築してもらって嫁を迎える形式が流行ったのですが、サラリーマン社会になった高度成長期以降では、公団や県住、都営住宅に当ったのを起点にして結婚の話があったものです。
そこまで行かなくて、民間アパートを借りて新生活が始る場合でも、とも角男の方で借りて、その家賃を払っていく算段がつかなければ、とても結婚してくれとはいえないものです。
(もちろん普通の平均的サラリーマンの話で、末端では、女性のアパートに転がり込むパターンも一杯あります。)
とも働き夫婦の費用分担では、男が家賃、電気光熱費関係を支払い、食費やその他は女性が分担するというのが多いのは、こうした歴史を引きずっているのです。
余談ですが、10年あまり前に担当した事件では、妻が出産によって退職して妻の収入がなくなったのですが、夫が従来とおり家賃等を負担するだけで生活費を1円も入れてくれず、実家からの援助で赤ちゃんと母子2人で何とか食いつないでいた事件がありました。
役割分担意識をここまで貫徹する、頭の硬い?男性がいるのは困ったものです。
勿論離婚事件になったから、私のところに来たのです。
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