02/10/05
風俗産業の盛衰2(最古の職業か?)
わが国の庶民は、01/14/05「私生児率とモラル(戸籍制度3)」のコラムで紹介したように、精力のミスマッチがあれば、自由に融通(不道徳な姦通という概念ではありません)しあってきた社会でしたから、和姦だらけでした。
前回のコラムで紹介したように、「和姦」と言うのは中国の観念であって本来わが国では自由だったのですから、日常用語としての概念では有りません。
この融通関係があったればこそ、江戸時代の江戸、大阪、京などの大都会以外には、風俗産業がまったく存在しなかったのです。
人家が少なくて売春商売が成り立たなかったから、自由な性関係(和姦・・当時は融通しあってきただけで不道徳な姦通とは思っていなかったでしょうが、ここでは一言で書くのに便利ですので便宜「和姦」という単語を使うだけです。)が発達したのか、和姦で間に合っていたから商売が成り立たなかったのか、両論が有りえますが、私は後者であったと思います。
田舎で風俗が商売にならないから、その代替に自由恋愛が発達したと言う論理では、受け皿になるべき女性の性観念がもともと自由でない事を前提にする訳ですから、いきなり男が一方的に自由恋愛やろうといっても成り立つ筈がないのです。
勢い犯罪に走るしかないのであって、風俗産業がないからと言って相手のあることですから和姦社会へ変化しようがないはずです。
結局、先に自由な性関係が社会にあってこそ、和姦(融通無碍な)社会が成り立つものなのです。
では、何故江戸では性産業が発達したかと言えば、古来からの自由恋愛では男女比が合わなくなったからに過ぎないでしょう。
自由恋愛では男女比が整合しなければ過不足が生じますが、この過不足を補うものとして性産業が発達したのです。
性交渉の自由度の高い社会では本来売春婦は要りませんが、男女比のバランスが崩れた場合に必要性が生まれてくるのです。
売春婦は一人で何人も相手にしますので、そうした危急時にだけ数字的に間に合わせるための臨時的な職業だったと私は思います。
売春を最古の職業とも世上言われますが、これはホンのこの100年ほどの期間、女性に対する貞淑観念の強制が生み出した誤解だと言うのが私の考えです。
戦時においては、江戸開府に限らず、出征兵士が大量に駐屯するとバランスが崩れますので、世界中どこでも従軍慰安婦ならぬ売春産業が、占領軍陣地周辺に発達するものです。
戦後日本での立川などのアメリカ軍基地周辺では、いわゆるパンパン(売春婦)が急激に繁盛しました。
これを防ぐため知恵は、豊臣秀吉の小田原征伐でしょうし、第2次大戦での従軍慰安婦だったのです。
豊臣秀吉は、夫人同伴の参陣を勧めたと言うのですから、(武将に限ったでしょうが・・・・。)もしかしたら、世界史上初の快挙かもしれません。
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