02/08/05
フリーター社会と結婚1
未婚女性の性観念は、まだ殆どが結婚を前提としたものですが、(これまで書いている性観念のまだら進化と言うのは、子育ての終わった女性のことです。)ご存知のように今はフリーター全盛で、安定した職業についていない若者が殆どです。
統計によると、いわゆるフリーターは団塊ジュニアーの人口に匹敵する約4〜500万人に上るといわれており、(但し中高年も含まれていますので、若者が全部と言うわけではありません。)これが増加の一途と言うのです。
たまさか正社員になると不眠不休でヘロヘロになるまで働かされ、デートどころではありません。
つい先日の法律相談で女性が「離婚したい」といい、その理由を聞くと、
「夫に安定した正社員、または社会保険のある職業についてくれ」と頼んでも『ゴメン』と言うばかりで埒があかない。
将来が心配だから別れたい。夫も『自分が悪いんだから仕方ない 』といってる。というのです。
何故結婚したの?
と聞くと結婚のときはまだ正社員だったが、何かの事情で退職して以来、正社員になれず困っていると言うのです。
その相談は離婚条件のことでしたが、結婚している人でもこの有様ですから、殆どの女性は、フリーター相手に結婚には踏み切りたくはないでしょう。
結婚に踏み切る気にならないと言うことは、性交渉にも踏み切らないと言うことになります。(勿論例外はいつもありますが原則論です)
傍らで聞いていた修習生に(偶然受かったからいいものの・・・といっては失礼かもしれませんが、ある程度偶然も作用するのが試験です)「あんたも危うく、こうなるところだったよ!」と言うと彼も真顔で、納得していました。
今やよほどのエリート以外は、まともに結婚できない社会になっているのです。
こういう社会では、若い男女の軽い交際はいくらも出来ますが、重い関係は敬遠されがちです。
こうして性的欲求の満たされない人が一杯出てきますから、誰彼なしに声をかける、車内痴漢する、覗く、セクハラなどとなって、現在社会でクローズアップされるようになったものでしょう。
セクハラはもともと有ったのですが、女性が声をあげられなかったのが、女性の地位向上によって表に出るようになっただけという意見もあります。
それもそうでしょうが、そうした側面だけではなく、女性に対する性的締め付けが反射的に男性にも及んできて風俗関係にいくのが窮屈になった事と、結婚難になったために従来よりも独身者が増加し、エスカレートている面の方が社会問題化の原因ではないでしょうか。
ところで、「セクハラ」と言うハイカラな言い方では、昔ながらのちょっとしたおサワリをイメージされる方が多いと思いますが、我々弁護士に来る事件の殆どの事件は、法律家の目で見れば刑事事件になるべき強制わいせつ、または強姦になるような事件が殆どです。
つい最近(と言っても昨年から継続していた訴訟事件ですが・・・・)私が関与した事件では、整体師が整体治療にかこつけて性器などを触っていた事件ですが、平行して進行していた刑事事件でついに逮捕されてしまったことがあります。(私は女性側でした)
失業者をフリーターと言い、強制わいせつをセクハラと表現する現在マスコミ用語では、本質を見誤ることになるでしょう。
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