01/30/08

補助金と課徴金1( 朝三暮四1)列子

今では知らない方が多いかもしれませんので、朝三暮四の故事・寓話を紹介しておきましょう。

猿の餌の量が、朝4個で夕方3個も、朝4個夕方3個も結果は同じですが、浅はかなお猿さんが朝3個のほうを怒ったと言う故事です。

朝三暮四の故事のたとえ話は、荘子の斉物論と列子の黄帝篇の両方にあるのですが、以下は、列子のほうです。

「宋有狙公者,愛狙,養之成群,能解狙之意;狙亦得公之心。損其家口,充狙之欲。俄而匱焉,將限其食。恐衆狙之不馴于己也,先誑之曰『與若?,朝三而暮四,足乎』、衆狙皆起而怒。俄而曰『與若?,朝四而暮三,足乎』衆狙皆伏而喜。」 荘子

この文章は長いし見慣れない漢字が多く、読み下しが難しいので、以下の記事から引用させていただきました。

www2.odn.ne.jp/kotowaza/sub09-1-2-tyousanbosi-koji.htm

宋(そう)に狙公(そこう)なる者有り。狙(そ)を愛し、之を養って羣(むれ)を成す。
能(よ)く狙(そ)の意を解し、狙(そ)も亦(また)公の心を得たり。
其の家口(かこう)を損(へら)して、狙(そ)の欲を充(みた)せり。
俄(にわか)にして匱(とぼ)し。将(まさ)に其の食を限らんとす。
衆狙(しゅうそ)の己に馴(な)れざるを恐るるや、
先ず之(これ)を誑(たぶら)かして曰(い)はく、
「若(なんじ)に茅(しょ)を与えんに、朝に三にして暮に四にせん。足らんか」と。
衆狙(しゅうそ)皆起って怒る。俄(にわか)にして曰(い)はく、
「若(なんじ)に茅(しょ)を与えんに、朝に四にして暮に三にせん。足らんか」と。
衆狙(しゅうそ)皆伏して喜ぶ。
(列子)

 

狙公の狙は、猿の意で狙公すなわち「猿おじさん」と言う設定です。

猿使いかと言うと、商売にするには、群れで飼う必要がないばかりか躾が利かなくなって・・芸を覚えるには却ってマイナスですから、猫屋敷ならぬ猿屋敷にしているおじさんがいたくらいでしょう。

ちなみに「公」と言う漢字は、公家公爵など立派な地位の人をさすのが本来ですが、ずっと昔から、名のない人を持ち上げて○○公というのがはやっていたのです。

日本で言う何々おじさんくらいです。

猿キチガイ?で家族の食い扶持を減らしてでも、猿の餌を与えていたのですが、ついに猿の餌にも足りなくなって朝三暮四の話になるのです。

「茅」とは、トチの実かどんぐりのことらしいです。

 



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