01/28/08
「えと」と12支の無関係
ところで、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の12支に対して、今では動物を当てはめていますが、これらの漢字は本来は動物には関係が無く、植物が種から芽を出す状態の「子」から収穫する酉までを表したものです。
例えば、「子」・・冬至の月(正確に太陽暦の12月というわけではなくほぼ今の1月?)簡単に言えば種子のことで、「丑」・・太陽暦の1月というよりはほぼ今の2月?)とは、種子が土の中で、新芽が出始めてまだ伸びかねている状態、寅を旧暦の正月・・・太陽暦の2月前後?に当てたのは、寅の家冠のない状態は矢をまっすぐ伸ばす・・・という意味から、植物がすくすくと伸びはじめる状態と、これに家をかぶせたので、背筋を伸ばして居住まいを正すという言う2種の意味があるそうです。
酉を太陽暦の10月から11月に当てたのは、酉とは、収穫した穀類を酒にする意味だからです。
次の戌を太陽暦11月〜12月に当てたのは、収穫した穀物を狙い略奪に来る匈奴から守る必要のある月を表します。
戌とは、元々衛戌と言うように矛を持って守るという意味の漢字です。
亥は、骨組みの出来上がった状態を表す漢字ですから、太陽暦の11月は1年の完成を意味する漢字だそうです。
以上のように、12支は農耕に合わせて、1年の変化を表した漢字であって動物には何の関係もないのです。
後世庶民が12支を覚えやすいように、動物を当てはめただけの話・・今で言う絵文字の類(たぐい)です。
まして12年周期・・・・1年目2年目〜12年目となると、これら動物どころか漢字の意味・・子丑寅・・・とも何の関係もありません。
年単位で数える基準としては漢数詞で足りるし、これが合理的だったのです。
12支ができたころには、まだ純粋な漢数字が発明されていなかったからではないでしょうか?
数字というのは、ご存知のようにきわめて抽象的なものですから、抽象的思考が発達してから生まれるものだからです。
いずれにせよ、抽象的漢数字が発明された後には、単に1月2月とか、5年とか10年目と言えば足りるのであって、個性のある12支的計算方法は不用になったはずですが、古来から以前使っていた計算方法を懐かしむ人が多いので捨てきれずに、これが未だに有難がられているだけでしょう。
空調機器が発達しても火鉢にこだわっているようなものです。
この点、ローマ暦の流れを汲むイギリスなどでは、7月8月だけはJuly、(ユリシーズカエザル)August(アウグストウス)など皇帝の名前になっていますが、その他は単なる数詞(3月から数えて何番目と言う意味の英語)になっているのですが、それでも単純な数字ではなく数を意味するお固有名詞になっている点は同じです。
ただ、12支のように一般化しなかったのは、地中海・ローマ世界の方が早くから、抽象的な数詞が発達したからでしょうか?
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