01/14/08

陰陽家1

陰陽家の説とは、一言で言えば物事にはすべて、陰と陽・・今の言葉で言えば、プラス電極とマイナス電極があって、これで成り立っていると言う考え方です。

今でも細胞・分子、核といくら細分化してもプラスマイナスの電極があるように結構いろんな分野で妥当する思想です。

ちなみに陰と陽は、対立する概念ではなく、電極のプラスマイナス、男と女などどちらも相手がないと成り立たない表裏の関係を言います。

現在の半導体構造の基礎にも似ていますし、これは発想的には使いようのある思想です。

この陰陽2元論的発想は、生物体が雌雄に分かれ、自然現象が光と陰に分かれるなど何を見ても直ぐに気が付く原理ですから、陰陽説というよりは2元論としてみれば世界のどこに発生してもおかしくない思想です。

思想と言うよりは、原始人でも直ぐ気づく考え方・分類です。

熟語を覚えるにも、対語・反対語として学習すれば、一番簡単な覚えかたであるのは人類の最初からある考えだからでしょう。

キリスト・ユダヤ世界では、グノーシス主義が紀元後くらいから広がってその後マニ教として広範な信者を獲得していったのも当然、・・むべなるかなと言うところです。

しかし、実際の世の中の現象は、2元的場合が多いというだけであって、A説対B説だけでなく、折衷説その他無関係な第3第4の道があったりして実は複雑です。

単純な色分けで見ても、白と黒の二極化とその中間の灰色があるだけでなく、白黒に無関係の赤緑青などがあるのです。

そのうえ、二元論だけなら、かなりの妥当する場面があるとしても、これを陰と陽と言う意味づけ・価値の優劣を与えて無理に押し付けると様相がかなり違ってきます。

陰陽2元論は、善悪2元論とは異なり、価値の優劣を意味するものではないと言うのですが、半導体の2進法のように、意味・価値判断づけのない定義とは違い、男女関係も男性の陽に対して女性は陰であると言うと、何となく女性が劣っている印象になりませんか?

漢方の処方の基本に虚証と実証と言う区分がありますが、これなども陰陽説の影響を受けた考え方でしょう。

漢方でも実証が良くて虚証が悪いと言うわけではないのですが、あなたは虚証ですねと言われると、何となく虚弱体質と言われている印象です。

性格でも、「あなたは陰気ですね」と言われて喜ぶ人はあまりいないでしょう。

これは陰陽の区別には価値判断はないとは言うものの、能動的な方が陽で、受容的な方が陰と言う基本的意味付けがあるからです。

白は光を反射し、黒は吸収する関係です。

ところで、普通プラスマイナス、あるいは男女、日月・光陰、存否と言うように、現在では、実際に優劣の価値判断があって、本来は陽が先に来るのが原則ですが、陽陰家と言わずに陰陽家、陰陽説などと逆に言うのか不思議です。

逆になっていると言うより、この陰陽説は、易学の基本にもなっているようですし・・結局言葉の最初のころからある熟語ですから、こっちの方が早い用法・・本当に陰の方がよかった時代があった可能性があるのです。

 

 



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