01/29/07

世界平和39(資源の国際管理3)新大陸やシベリヤは無主物だったか?

無主物先占の法理にもどりますと、キャプテン・クックの例のように、ただ他人より早く行って旗を立ててくれば、イギリスの領土になったのは、こうした慣習法(の悪用)によるものです。
新大陸発見などといいますが、アメリカ大陸には、その前から先住民がいたのですから、西洋人(あるいは異教徒を人として認めない?キリスト教徒)の勝手な論理です。
無主物の地域とは動物や小鳥の縄張りがあるかどうかは別として、人がいない土地のことを昔から言うのです。
新大陸とかオセアニア諸島などには先住民がいたのですから、これを、無主物として勝手に自分の領土にするのは、無主物先占の理論そのものではなく、その悪用と言うべきでしょう。
もともと彼らキリスト教徒は、異教徒を人扱いしないところに、近代の戦争時代・・弱肉強食時代の本質があるのです。
ともかく、こうして次々と、先占理論によって、強者による囲い込みが出来てしまったので、この行き着くところ必然的と言うか、成り行き上後発で力を持ってきた持たざる国からの、分配要求・・これに対する既に持っている国からの懲罰?戦争として第一次、第二次世界大戦がおきたのです。
第二次世界大戦の対戦相手を分類すれば、持てる国(先行植民地保有国・・英米仏蘭)と持たざる国(後発植民地経営参入国・・日独伊)の戦いであったことも、よく知られているところです。
そして、共に自国領土が広くて植民地保有に関しては、それほど死活的利害がなく、中立的であったけれども持てる国だった米露が、旧体制側・・既得権勢力に味方して決着がついた戦争でした。
彼等米露は、植民地どころか広大な領域で先住民に対し、直接異民族支配・・先住民がいてもいないこととして無主の土地として先占して、先住民を自然消滅させて行くのですから、ナチスのホロコーストよりもひどい話です。
アメリカ合衆国と言いますが、先住民がその一員としているから合衆国と言うのではなく、西洋人種の合衆国と言う意味でした。
異民族としての存在すら認めず、彼ら先住民を排除し抑圧したままでしたから、異民族支配を前提とする(この場合現地人の代表者を間に入れる間接統治が普通です)普通の植民地よりも却ってひどかったのです。
こう言うひどい発想の下地があるから、非人間的な黒人奴隷制度が何の疑問もなくアメリカに根付いたのでしょう。
「何の疑問もなくと・・・」と書くと、どこかにあった制度の移入のような印象ですが、こんなひどい制度は古来からどこにもなく、アメリカで創設した制度でした。



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