01/25/07

世界平和31(資源獲得戦争6・・・民族主義と資源ナショナリズム)

相続税に深入りしましたが、資源ナショナリズムの非合理性の説明のために、相続との比較で書いただけですので、昨年末からの中断している相続税シリーズに戻ったときに、また、相続税を紹介するとして、話を資源ナショナリズムに戻しましょう。
資源独占の場合には、こう言う先祖の努力の結果ですらないのに・(相続よりもひどいのです)たまたまその領域内からウランや鉄鉱石、原油などが出たと言うだけで良い思いをするのですから、近代の平等思想から言ってもおかしな思想です。
資源ナショナリズムと言うのは、大勢で歩いているときに先に一人が良い物を先に見つけて、これを仲間に分けないで、独り占めしようとしているのと似ていて卑しい発想です。
何しろ資源と言うのは、その土地の人や先祖が、何か努力して作り出した結果ではないのですから、これを独り占めしたいと言う発想自体が不公正です。
何故、このような資源ナショナリズムが強固になったかと言えば、帝国主義時代に列強が支配地の資源を横取りしていたことに対する、民族的憤りを結集する・・抵抗運動に、このようなスローガンが有効だったからでしょう。
民族主義も英米による世界支配の基本思想・・人種差別政策がきつすぎた反動で、抵抗思想として生まれてきたものに過ぎないでしょう。
それまでは、異民族入り混じって生活していて、何ら不都合がなかったのです。
英米による異民族支配・・人種差別政策がきつすぎたために、それに反応し過ぎたナチスによるユダヤ人に対する迫害や、その反動としてのシオニズムが生れて来たのです。
このシオニズムがまた、アラブの民族主義・・ひいては宗教戦争的要素を誘発していて、紛争の連鎖を呼んでいるのです。
民族主義を煽る今の思想では、民族紛争の連鎖が収まらないでしょう。
帝国主義的支配時代が終わり、人種差別もなくなりつつある現在では、一定の歴史的背景で意義のあった民族主義や資源ナショナリズムにこだわるのは愚策です。
どのような思想でもその背景にある時代があって生まれたものですから、時代の変化に合わせて行くべきものです。
おかしな思想・・不合理でも世界に迷惑を掛けないならば、放って置けばいいのですが、これがこれからの戦争の主たる原因になって行くならば、その思想の是正こそが必要でしょう。
その場合にも、あえて言えば、根っこには自由な貿易がないから紛争が起こるとも言えますので、今でも自由貿易は無用では有りません。



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