01/23/07
憲法198(法の下の平等と相続制度4)相続税法38
もちろん、これは第1回相続人〜第3回相続人まで、相続財産を1円も使わないで来た場合の話ですから、3代にわたっていい思いをした訳では有りません。
もしも相続財産でいい思いをしていれば、税引き後2〜3億円程度の遺産は1代で直ぐに使ってしまうでしょうから、3代続かない・・・税金で持っていかれるというのではなく、自分で使えばなくなる・・・当たり前の話を言ってるに過ぎないことになるでしょう。
ところで、遺産の大方が自宅屋敷や不動産のような場合、そのまま使っていても減るものではなく、むしろ,その資産運用益・地代収入などで良い思いをしていけますし、その上、土地は値上がる傾向があったので、実は何代でも遺産の有効性があったのです。
しかも、土地の相続税評価は、時価の約6割とされていましたので、不動産中心に路線価で4億もあれば、それだけで遊んで暮らしていけたでしょう。
人によって運用能力が違いますが、路線価4億=時価約6億として、仮に不動産鑑定評価の理論で利用されている法定利回り5%運用で考えた場合・・これが平均値と言うことでしょう。・・・年間3000万円のフロー収入が保障されているのです。
全部運用しないで自宅として利用している場合にも、普通の人が家賃や自宅購入のための貯蓄やローン支払い資金を免れているのですから結局は同じでしょう。
同じ商売をやるにも、工場用地や店舗などの取得費用が不要になっている分、競争上極めて有利なのです。
遺産が10億円あっても、1回の相続で約6億弱になり、次は3億円前後に、その次は2億円前後と減って行く関係は同じです。
(正確な計算では前回紹介したように、もっと税金が少なくなります)
(これに基礎控除分の8000万円がありますので、合計約3億円です。)
このように遺産が多ければ、3回でも4回でもまだ億単位の資産が残りますが、世上3回の相続でなくなるという意味は、一代目と同じような生活水準・・社会的地位を維持していけなくなると言う意味でしょうか?
(百億単位の場合には、3回相続してもまだ何十億円も残ります。)
3代で相続財産がなくなると言う一般の言い方は、端的に言えば、豪壮な家屋敷から維持できなくなっていくのが目に付くので、俗に3代続かないといわれるのでしょうが、既得権はもっと続くのです。
西武の堤家やホンダ自動車の本田家で言えば、3〜4回くらいの相続税を払っても、まだ食うには困らないでしょうが、創業した会社に対する持ち株比率が大幅に減少してしまい、社会的あるいは政治的影響力が続かなくなると言うだけのことでしょう。
実際には、何とか財団や美術館に寄付して、そこの理事長に納まり、その株式権行使で隠然たる勢力を振るえるでしょう。
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