01/20/07

世界平和25(産業革命と資源争奪1)

ところが、イギリスではじまった産業革命は、通商の目的、ひいては戦争の目的・原因を変えてしまいました。
産業革命後は、際限なく機械が動くので、自前の資源だけでは直ぐに原材料が不足・・枯渇してしまいます。
イギリスの産業革命は、森林伐採・・燃料不足から化石燃料利用になったことから、コークス利用による蒸気機関の発明など1700年代初めから始まるのですが、織機の飛び杼の発明が1733年で、織り機械の高速化が進み、綿糸が足りなくなってきました。
そうすると必要は発明の母ということで、今度は紡績機の機械化が次々と進みます。
このような機械化が進み、前工程へ前工程へと行き着くところまでいった場合、原料の綿花自体の増産が必要になってくると国内での機械化によって解決することはできません。
こうなると、原料や資源の安定供給を求めて原料生産地や資源のあるところの支配が必須になるのです。
平行して蒸気機関による輸送手段の発達があったことも、無視できません。
キャプテン・クックの世界一周は、1700年代末ころですが、貿易相手を求めていったのではなく、領土欲で行ったのです。
この前提には、資源採掘権はその土地の領主主権に属すると言う思想があるからです。
資源ナショナリズムの問題点については、後に詳しく書きます。
日本国内のいろんな産業は、最初は原産地・資源の取れるところで起こるのですが、そのうちに規模が大きくなると輸入資源利用が中心になって、港湾近くの工場立地に変わって行くことからも分かるでしょう。
工場立地の変遷については、05/06/06[沿海部と内陸部の格差是正17(現在の工場立地条件1)東北地方]その他で書いて来ました。
それまでは、現地でものが取れる限度の生産が中心で、ときには、周りから原料の購入も少しはしていたでしょうが、それはほんの周辺地域限度だったでしょう。
以前に04/04/06「中国の独自性とは?5(土器から木製品へ)」その他で書きましたが、原料は嵩張るので、輸送手段の未発達もあって、遠くの国からの原料の輸入は滅多になかったのです。
その場合も、生産能力の過剰に基づくものではなかったのでしたが、産業革命による機械化が進むと生産能力が供給を上まってきたのです。



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