01/19/07

世界平和21(王様の戦争から商圏獲得へ4)

商人は商圏の拡大を望みますが、当初は国内統一だけで満足し、その限度で王様と利害が一致して、絶対王制が成立するのですが、国内統一・国内市場だけでは、そのうち満足できなくなってきます。
商人の商圏拡大の願望(今で言えば、支店網の拡大です)は、ガン細胞のようなもので、とどまるところを知らないのです。
そこで、被支配層・後に国民となりますが、・・・の利害代表として、国家が商圏獲得のために外国との戦争をするようになってくると、利害対立する両地域の王様の兼任や親戚同士になるのは、事態をややこしくするだけでした。
中世末期には、縁組関係で優勢だったスペインが覇者になれたのですが、そのスペインが、近代の入り口で凋落していった遠因でもあるでしょう。
あるときの成功体験が、次の時代の敗因になることが多いものです。
要するに、王様の個人的戦争から地域対地域(当時は国家と言う概念もなかったでしょうが・・・)の戦争に変っていったのです。
01/14/07「王様の戦争から商圏獲得へ1( 国債発行と国民戦争1)手形法4・小切手法4」以下のコラムで、国債が議会保証になっていったことを紹介しました。
正式にはこのときから国債と定義されるのでしょうが、議会が保障すると言うことで、国債の信用が一気に高まったと言われていますが、まさに王様1人の個人的な戦争から議会と組んだ国家の戦争に変ってきた象徴・・経済的表現と言うべきでしょう。
フランス革命に際し、王様一家の逃避行が民衆の怒りを買い、ギロチンでの処刑に繋がったと言われますが、この王様一行を迎えに来ていたのは、外国の軍隊でした。
このように、王家の方では国民国家・地域国家に変貌しつつある意味・意識がまだ育ってなくて、近衛兵も北欧の武人を身近に置いていたのです。
こうして、地域ごとに他地域との商工業の競合・排斥関係が生じてくると、その地域に住む者は、直接間接にその地域の事業の成功と失敗の影響を受けることになります。
商人だけでなく商人に、商品・・製品を納入している家内工業者・・そこの従業員も、利害関係者になってくるのです。
今では、正月の新聞で日本経済の今年の見通しや、個別産業の成功への道筋が一面を飾るのは、一部企業の盛衰の積み重ねが国民全部への影響の大きい時代を反映しているものでしょう。
こうして、重商主義時代以降の戦争では、国単位で中立どころか、一般国民でさえ中立・・・知らん顔が許されない時代になって来るのです。



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