01/17/07

国債と非兌換紙幣の違い(時間の超越)

ところで、現在では、印刷技術の問題は既に解決済みですし、アメリカでさえ金$交換を停止していることを、01/15/07「国債発行と国民戦争4(国債と紙幣1)」で紹介しました。
今では、世界中が不換紙幣になっているのですから、政府資金が足りなければ紙幣をいくらでも印刷すれば良いようなものです。
国債を発行しなくとも、政府が無限に紙幣を印刷して、その円でドルを買って、外国から必要なものを買えば良いようなものですが、今でも国債発行が盛んです。
もしもそんなことをすれば、円の信用がなくなって、貿易立国が成り立たなくなるからです。
基軸通貨国のアメリカでは、ドルを無限大に印刷して外国から物を買えばいい筈ですが、それをしない代わりに財務省証券を発行して、これを日本などがせっせと買い支えて?います。
アメリカが貿易収支などで、いくら赤字を出しても平気なのは、基軸通貨国だからいくらでもドルを発行できるからだと思っている方が多いと思いますが、そうでは有りません。
矢張り円よりは、強いは言え、長い間に信用がなくなって最後には、ドルが基軸通貨の地位から滑り落ちる危険があるからです。
貿易赤字が続いても平気なのは、貿易赤字の支払いのために、ドルを増刷発行せずに財務省証券(日本の国債に当たるでしょう)を発行しているから、問題を回避出来ているのです。
日本など貿易黒字国が、貿易で稼いだドルでこの財務省証券の買い支えをしている(させられている?)のです。
この買い支えの結果を経済効果でみると、貿易赤字で外国に出てしまったドルを、アメリカが財務省証券と言う商品を日本などに輸出して?買い戻していることになっているです。
(結果的に貿易収支は、均衡しているのです)
そうは言っても、アメリカの赤字が続きで財務省証券があまりにも累積してくると、世界中が心配になってきて次第に引き受け手が減ってくるでしょう。
行く行くは、実体経済に収斂して行くしかないのは、結局機軸通貨国でも日本でも同じですが、アメリカは日本よりは大きく先送りできるということでしょう。
ここで、国債と紙幣の違いを内容から考えて見ましょう。
たとえば、償還期限30年の長期国債1000億円を発行するのと、現在同額の紙幣の増刷をするのとでは、インフレ・・・紙幣価値下落効果の出る時期が違うのです。
満期が来たときに紙幣を増刷して支払えばいいのですから、物理的要素だけを考えれば、その効果が出るのは30年先の話です。
その間に経済が好転しているかもしれないと言う訳です。
その上、満期が来ても社債の償還同様に借換え債の発行で凌ぐのが普通ですから、実際に市中に日銀券やドル札などが出回る量は、多寡が知れているのです。
償還期限前・・途中で、市中で民間同士が国債の売り買いしても、既に発行済みの日銀券を使った売り買いですから、日銀券が増刷される訳では有りません。



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