01/11/07

世界平和14(戦争10・・賠償金2)インフラ整備

現在は、ダウ船どころか汽船・原子力船の時代ですし、飛行機の時代ですし、武器で言えばロケットの時代です。
通信に関しては、インターネットの時代です。
この交通手段や武器の変革と生活変革の一致・・・落ち着くまで、すなわち交通手段の変革にあわせた棲み分けの完成までは、世界秩序の再編が続くのでしょう。
・・すなわち現在テクノロジーに平仄を合わせるならば、終局的には、世界は一つになるしかないでしょうが、そのテーマについては・・民族主義の終焉へ向けて、この世界平和シリーズの終わりに書く予定です。
そこまで、世界画一的になるまで、生活習慣の変革が進まないと、戦争の時代は終わらない・・完全な平和は来ないのかも知れません。
結論を先に書いても何ですから、話を西洋の掠奪戦争(身代金〜賠償金)に戻しましょう。
前回まで書いたように、例えばスペインが交通技術発展やインフラの整備によって、遠路ピレネーを越えて攻め込むことが出来、仮に大勝したとしたらどうでしょう?
しかし、いきなり、フランス全土の支配を出来る人材も兵力も有りませんから、「どこそこの戦い」での勝ち名乗りを上げて終わりにするしかなかったのです。
上杉謙信が長駆小田原を包囲したことがありましたが、山脈を越えて関東平野に地盤を築けませんでした。
前回書いたように、西洋中世末ころから盛んになる戦争の原因が、各種生活手段の進歩にあるとしても、王様や兵士だけに移動に耐える技術進歩があっても、一般農民までが、簡単に移動できる時代は、直ぐには来ません。
あるいは新幹線通勤が出来るようになったと言っても、それは一部の人の話であって、地元に定着している人の意識生活習慣まで、大阪も東京も同じになるのには何百年単位の時間がかかるでしょう。
犯罪の広域化と言っても、広域化しているのは犯罪者だけであって、普通の人が広域に毎日移動して生活している訳ではないので、社会の水準に立脚している防犯意識や取締り側のシステムも追いつかないのです。
そうした訳で、中世後期では、一部の技術革新の先行で、戦争だけが先に始りましたが、その他の条件・・・農民の移動は、とても無理でしたし、その他の社会条件が広域移動して生活するほど熟していなかったのです。
戦争というものは、今も昔もその時代の最先端技術を駆使するものですから、社会全体の変化との大きなギャップが生じるのです。
車や飛行機が戦争で初めて使われたといっても、車や飛行機利用が一般化するのは、何十年も後だったことを見ればわかるでしょう。
今でも、飛行機はちょっとした旅行に気楽に使えるようになったとはいえ、車のように、日常的な利用にはなっていません。
そこで、この技術革新の先行地域と後進地域との間で、生活変化のタイム・ラグが生じ、これを調整するための平和的解決が通商交渉その他でしょうし、暴力的解決が戦争ということになるのです。



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