01/05/07
戦争の合理的原因1(農業社会の戦争1)
農業社会の争いは、農業社会が完成した後は、基本的には境界争いから始りますので、小競り合いが基本です。
(農家の争いは隣接する農地の境界・・畦の削り取りから始まるのです)
ところが、農地集団と別の農地集団との間には、広大な原野や山脈があるので、農地そのものの境界争いが戦争の原因になることは有りません。
現在の各国の国境地帯を見ても分かるでしょうが、ものすごく離れているのが普通です。
日本国内の戦国大名の境界でさえも、人里からすごく離れているので境界争いも水争いも本来は起きない筈です。
農業社会の始った初期に、耕作適地の奪い合いが、遠く離れた他氏族との戦争の原因になっただけでしょう。
漢民族と匈奴・・遊牧民との争いも、漢民族の植民・・「大地を引っかく行為」に端を発するものでした。
こうした争いは、日本で言えば、縄文式生活に対して、弥生式農耕民の流入など、生活手段の効率化(鉄器利用の有無など)・生活様式の違い、発展不均等が、低効率の社会を攻撃する図式をもたらすものです。
「おまえの使い方は、非効率だから俺に使わせてくれ」と言うだけの話しですが、後述のようにお金で買収する原理が生まれてなかっただけです。
漢民族と遊牧民の耕作地利用問題に端を発する確執も同じです。
農地適地があるのに、農地として使っていないと勿体無いから、農業を知った民族からすれば、その土地の有効利用をしたくなるに過ぎません。
近代商工業が発生して、商工業用地が足りなくなると、商工業用適地を旧来の非効率な農業や漁業で占有している者から、その土地を買収したくなるのも同じです。
これが暴力・・戦争でなく、札びらで頬を叩くやり方に変っただけです。
(用地買収・漁業補償金など・・・)
お金でも応じない人に対しては、強制買収・・・暴力団などを使った地上げに発展するのは、昔の歴史を想起するからでしょう。
成田空港の用地買収問題は、こうした・・文脈最近代的な超高度利用である空港用利用と農地利用との利用変更の争いと見ることが出来るでしょう。
昔なら、これが氏族間の戦争になったのです。
産業革命で、新たな資源利用を知った先進国が、資源の有効利用を求めて、海外領土獲得に動いたのも原理は同じです。
あるいは、商圏をめぐる争いも、非効率な商業活動をしている相手の商圏に新商法で浸透して行きたいのに、鎖国制度・・関税その他の障壁で阻まれるときに、その堤防を突き崩すための戦争と見ることが出来るでしょう。
現在、国内の商戦では、薬局店舗規制や、大規模店舗法などの規制緩和と郵政民営化など国内政治で解決していく話です。
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