01/02/07

神事と軍事2(弁護士も和解が好き)

一般の人は一生に一回の争いですから、裁判までなった以上は、トコトンと言うか、徹底的にやりたい・最早円満解決などありえないと言う・怒り心頭の状態のことがあります。
そうした気持ちは分かりますが、こちらは毎日やっていることですから、依頼者の感情に付き合ってばかりもいられません。
受任と同時にどの辺で解決するかの見通しが大事です。
受任相談の段階で
   「こちらがこう主張すると相手がこういってくる。そうするとこのように反論する・・・」
と攻撃防御のやり取りをいろいろ説明して、最後の見通しも述べて、
      「この辺で和解することになるが良いか?」
と言う確認をして方針が決まってから、弁護士費用その他を決める仕組みです。
事件によっては、判決を求めるしかない性質の事件もありますが、殆どの紛争は相手にも一理あって、10対0と言う正義は滅多にないのです。
ですから、事件の筋を聞いているとこの辺で解決するのが、妥当であると言う見通しになることが多いのです。
そういう訳で、電話などで弁護士費用いくらくらいですか?と聞かれても、どう言う争いになるのか、事件の展開を読めないうちに費用など決めようがないのです。
結局は年単位の事件の流れを読む訳ですから、それ相応の相談時間を経なければ、(証拠の有無・強弱の判断も必要です)とてもじゃないけれども見通しがつきません。
家をいくらで建築できるかと言われても、家の規模・グレードを決めなければ費用が決まらないのと同じです。
それどころか我々の仕事では、相談者のやりたいと言うテーマを聞いていると法的に必要な手続がまるで違うこともあります。
病気で言えば、胃が痛いと言ってきて調べてみれば、すい臓が悪いと言う事があるように、素人がやりたいと言うこととはまるでテーマが違うことが多いのです。
借金の相談と言うので聞いていると、1時間ほどして
    「実はなくなった親の残した借金です」
と言う話になる事があります。
そうすると、放棄した場合の損得・・相続財産が、どれほどあるのかの話に移っていくのです。
裁判が来たと言うの出、勝ち負けの見通しを一生懸命にたてていると、外にも債務がいっぱいあって、破産した方がよい事件もありますし、破産したいと言うので相談を聞いていると再生手続の方が良い場合もあります。
建築屋で言えば家を建てたいと言う相談を聞いていたら、借家の相談になるようなものです。
弁護士報酬・・料金については、02/27/06「弁護士報酬の難しさ2(類型化)」前後で詳細を書きました。



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