01/27/06
玄宗皇帝治世の前半には、開元の治と言われる名政治家の実績を残したのですが、在位期間が長すぎたために前半の政策に矛盾が生じてきました。
これまで連載したように、大雑把に言えば律令制の矛盾が生じたのです。
どんな政策でも、一定期間実行してみると、その副作用と言うか、矛盾が出てくるものです。
ところが、同じ政治家のままでは、その対処方法がうまく行かないことが多いのです。
バブル崩壊後も、高度成長期の成功体験だけでやっていた会社は、みんな倒産ないし存続の危機に立たされたのと同じです。
成功体験が、次の時代にはマイナス体験になるものです。
その典型例は、ソゴーデパートの水島社長やダイエーの中内社長でしょうか?
新しい時代には、新しい感覚、前の政治・・経営に責任のないものが担当するべきなのです。
折角引退して次世代にバトンタッチしたのに、新しい時代に合わずに、ジリ貧になったからと言って、後継者を解任して返り咲く創業者ないし、準創業者が多いものです。
しかし、そもそも失敗する前に引退した意味は、何時までも同じ人間のポリシイ・・・やり方では時代について行けないリスクがあるから、と言うことで予防的に引退した筈です。
それが後任の人選に失敗したからと言う理由で、自ら再出馬するのは、矛盾です。
むしろ、人事の失敗・・・後継者養成を怠って来た責任をとって、会長を辞任するのが筋でしょう。
これまで、日本マクドナルドその他、数多の企業で創業者の返り咲きがありましたが、却って創を大きくすする等殆どがうまく行っていないのは、当然でしょう。
玄宗皇帝も、在任期間が長すぎて後半は失政となって、安史の乱を引き起こすのですが、文学書に書かれている文言は「政治に倦んだ」などと分かったような分らないような言い回しばかりです。
その結果失政の例としては、
「傾国を思って、女性に溺れた」
という、御定まりのテーマでしか書かれていないのですが、そんな簡単なものでは有りません。
この経過については01/12/04「同姓娶らず 5(長恨歌にみる中国の男女関係1)」以下のコラムで順次白楽天の漢詩・長恨歌を紹介したことがあります。
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