01/19/06
格式の格のことをキャクと発音するのは、呉音らしいのですが、当時は呉音が主流だったのでしょうか?
呉音は仏教用語に多いのですが、仏教は蘇我氏のころから渡来していましたが、これを体系的・本格的に導入したのは、最澄・空海に知られるように遣唐使によるのです。
その前の鑑真和上の来日の故事を見ても、遣唐使で有名な安部仲麻呂と親交があったことからも窺われるように、遣唐使をきっかけに渡来したものと言えるでしょう。
遣唐使は先ず、寧波(にんぽう)に上陸し、長江に入ってそのちょっと遡った揚子駅あたりから、煬帝の作った大運河を通じて黄河にいたり、そこから長安に向かったらしいですから、遣唐使の持ち帰った漢籍の発音には、呉音が多かったのでしょう。
ちなみに、長江を揚子江と日本で言うようになったのは、ヨウス駅で遣唐使が上陸していたことに始ると言う意見があります。
日本で主流を占める漢音は、このように考えると遣唐使以前の朝鮮半島経由であったことになります。
これは民族移動を伴って伝わったものですから裾野が広く、他方で遣唐使の持ち帰った発音は、エリートだけの限られた分野でハイカラなものとして伝わったものの、遣唐使の廃止と共に終わったのでしょう。
今で言えば、我々が学校で習った英語は、
「現地アメリカでは、ちょっと違った発音や言い回しをするらしいよ」
と言うのと同じで、遣唐使は現在発音として日本で呉音を広めたのでしょうが、後が続かなかったのです
次に「式」については、中世では鎌倉・北条家による貞永式目の制定をご存知の方が多いでしょうし、そのころまでは、まだ「式」と言えば儀式の式ではなく今でいう所の法令の意味で使われていたのです。
ところが、今では、厳そかな形式・・式次第に従って行われる行事を儀式と言うていどにしか、使われなくなったのです。(式は細則のことでした。)
ちなみに、格のほうは、家の格や風格などに転じて残っています。
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