01/18/06

公序良俗1(民法149)

西洋では、中国の法家の思想同様に「悪法も法なり」の考えで、
     「内容がどんなにひどくとも、約束は守るべきだ」
と言う法思想・国民感情が根強いから、こういうテーマで作品が書かれ、もてはやされるのでしょう。
「一握りのエリートが考え、その他大勢は、ロボットのように何も考えなくて、従えばいいのだ」
という奴隷社会あるいは、専制君主制の有り方が、そうした法万能思想の基礎にあるのでしょう。
民度の低い社会では、個々人に法の有効性を考えるのを許したのでは、社会が動かなくなるでしょう。
モーゼの出エジプト記の如く、西洋・中国・アラブの社会では、指導者の言うとおり盲目的に付き従うのが美徳なのです。
水稲農業社会のように、各自の判断で植付けや草取りをする社会では有りません。
フォウロウ・ザ・リーダーの社会とみんなの意見を聞いて政治をする日本の違いについては、06/09/05「ナチス独裁と民主主義2(聖徳太子)」前後のコラム、あるいは、農業国家と商業国家の違いなどについては、09/11/05「商業社会(王権)から農本主義へ2(権力不要社会へ1)」前後のコラムで書きました。
わが国では工場労働者も、末端の店員も等しく経営の合理化を考えて、提案していくのが普通の社会ですが、欧米系では、労働者にはそうした傾向はないと言われます。
長い歴史の差です。
民法を紹介しておきましょう。

民法
第90条 公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする。「

約束は守らなければならない」のが、古来からの掟ですが、学者はこれを有り難そうにラテン語の法格言で説明しますが・・・・どこの国でも社会が成立している限り、古来から当たり前のルールです。
しかし、約束の内容が余りひどいときには、守らなくとも良いと言うのが、わが国の健全な法感情・意識です。
これを法文化したのが、前記の条文です。



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