01/26/05

逃亡生活のデメリットと社会的入院1(刑余者の願望)

仮に実刑数ヶ月が予想されるときでも、一生涯逃亡者としてびくびくした生活をしているよりは、出頭して早く刑期終了した方が得です。
刑務所がそんなに良い訳ではありませんが、路上生活者よりは衣食住その他アメニテイが保障されていますので、逃げ回って、びくびくしながら路上生活をする必要はないのです。
老人の社会的入院が、社会問題(というよりも、財政・経済問題?)になっていますが、犯罪経験者が高齢化してくると生活に困って、無銭飲食などの軽い犯罪を犯して刑務所へいくのを自ら志願することが多くなって来ます。(そういう事件も結構担当します。怖い話です。)
彼らは刑務所を出たり入ったりの人生のため、未熟練労働者のまま高齢化しますので真面目に働こうとしても、年下の者に顎で使われて面白くないし、生活保護を受けても、何をしても前科者として後ろ指さされているようで娑婆では肩身の狭い立場です。
それが刑務所に入れば、衣食住が保障されているし、経験豊富で彼らには馴れ親しんだ過ごしやすい社会が待っているのです。
こういう人は、ドウセ刑務所へ行きたいのですから、刑が短いとすぐ出されるので刑期が長いほど良いというところがあります。
言うならば怖いものなしですが、これまでのところは、私が担当したのは根が善良な人ばかりで、なるべく人様に迷惑のかからない方法で刑務所へ行こうとするのですから、救われます。
(ファミレスで、腹いっぱい食べてから「お金ないよ」というパターンです。)
これが本当に悪質な人が増えてくると、強盗でもなんでも刑期が長いほど(死刑にさえならなければ)いいのですから(捕まってもいいのです)怖いものなしになりますから、刑務所の社会的入院希望者の増加は、病院の社会的入院増とは違って恐ろしい世の中になります。
年金問題がかまびすしいですが、彼ら刑余者は、もともと年金加入歴がないのが殆どですし、現場下層労働しかつけない人が多いので、高齢化した現在社会でも50半ばから60前後になってくると仕事がなくて、食うに困るわけです。
3K職場用に受け入れた下層外国人労働者が、高齢化して来ると似た問題になるでしょう。
今は50〜60台は体力的には結構元気ですから、まだ放置するには危険なトラです。
法務省はこうした刑余者の統計をする気になれば出来るのですから、統計を取ってこうした刑余者の老後問題をケアーするのは焦眉の急ではないでしょうか?
介護逃れの社会的入院は、経済・財政問題でしかないのですが、刑余者の社会的入院=入所願望は社会不安の問題ですから放置できません。



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