01/13/05

公娼制度3(吉原と夢の島)

売春防止法以来の政策の流れは、男性の女性化=去勢と女性の性解放の両方を狙っていたように私は思えるのです。
ところが、他方で健全な家庭論も健在ですから、不貞行為は誰が聞いても許されない絶対悪に昇格してしてしまったのですから、矛盾した関係になってきます。
私が弁護士になったころは、浮気は男の甲斐性とばかりに浮気している事件が中心でしたが、今では離婚事件の少数派で、性格の不一致が中心です。
これの徐々なる進行が少子化の大きな原因でもあると、私は思っていますが、これは追々書いていきましょう。
いつものとおり、過去から見ていきましょう。
江戸開府にあたって、膨大な人足が流入しましたが、需要のあるところに供給が生じる原理で、一早く売春婦がやってきたのは、吉川英二の「宮本武蔵」に出て来る「あけみ」の行動でも知られているとおりです。
無秩序に流入し、発達した売春行為を後に合理化したのが、江戸の公娼制度の始まりだといわれます。
あちこち家の周りにゴミを少しづつ捨てていたのを改めて、一種の夢の島、ゴミ処理場を作ったようなものです。
夢の島と言ってもご存じない方のために説明しておきますと、東京でごみ収集をするようになってから、次第に大規模になってきたのでその捨て場に困って、昭和32年ころから江東区の海面埋立てにゴミを利用することになって、その人工島を「夢の島」と言うめでたい名称にしたものです。
昭和50年代ころには埋め立てが終わってしまったので、別の名前になっているのでしょうが、位置から言って、多分、京葉線新木場駅近くに見える大きな公園がその名残だと思います。
江戸の遊郭「吉原」というのも、地名のとおり、川向こうに広がる湿地帯「葦(よし)の原」にゴミ捨て場みたいに作られたものです。
そのころは「夢の島」みたいな大規模な埋め立て能力がなかったので、湿地帯を利用したのでしょう。
江戸は、初期の開発、土木工事が終わって、安定社会(それでもしょっちゅう火事が有って、大工さんの出番が多い社会でしたが・・・)になりますが、江戸には絶え間なく若年独身者が流入していましたので、性的需要がなくならなかったので、制度化する必要が生まれたのです。
若者の流入と流入した若者は、殆どが独身のまま死亡していたことは、11/15/04「膨大な警察官が必要か?2」のコラムで紹介しました。
東海道中膝栗毛の主人公ヤジさんキタさんも独身ですし、所帯をもてるのは、ごくわずかな成功者だけでした。



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