01/12/05

生放流と浄化槽(河川の浄化力と子供の遊び場2)

汚水の「生(ナマ)放流」というのは、関係者以外(不動産屋も物件説明で普通に使いますが・・・。)聞いたことがないと思いますが、台所の水も汚水(し尿)も区別せず(ナマのまま)にみんなミックスで下水道に直接放流することです。
ナマというと新鮮というイメージがあって響きがいいですが、その実質は手を加えないでそのまま、すなわち無責任放流をごまかして美化した言い方に過ぎません。
最近のマンションなどで、はやりのデスポーザーの原型思想です。
環境に関心のある人なら、少しでもゴミは分別しているでしょうし、(我が家などは何年も前から生ゴミ処理して土にしています。)生ゴミまでミキサーにかけて水道で流してしまうようなことはしたくないでしょう。
解体・廃棄物業といえば、社会の下層労働部門ですが、いまや建物解体の廃棄物でも、無責任なミックス解体は許されず、分別してからの廃棄が要請されて、(違法業者の摘発がマスコミをにぎわしますが・・・・。)実際殆どの業者がこれを守っている時代です。
日ごろから、彼らを見下している高級サラリーマン層やその奥さんが、今でもナマ放流生活、デスポーザーのある生活にあこがれて、無責任にナマ放流、ミックス廃棄をするのは、恥ずかしいことではないでしょうか?
これからは少しくらい手間がかかっても、環境破壊型の生活は「イカさない」と言う価値観を共有する時代になってほしいものです。
合併浄化槽と言うのは、汚水を個別家庭に設置した浄化槽で、微生物の働きで綺麗な水に分解させてから下水に流すやり方ですから、環境にやさしいだけでなく、膨大な下水処理施設が要らず経済的らしいのです。
私の現在の考えでは、戸別に設置する合併浄化槽の改良を重ねて(設置コストや小型化)排出水のレベルを上昇させ、他方では業者の好きなコンクリート護岸をやめて水草などの茂る川にして、河川の再生力を活用すべきだと思っています。
(無責任な)生放流形式で、市がまとめて終末処理するやり方では、大規模施設が必要なばかりか当然その維持管理費用と職員も膨大になります。(何十年に1回の改造費も必要です。)
生放流形式のままで流域下水道計画をやめる場合、川に戻す際に市や広域組合の境界付近・最下流でまとめて終末処理してどっと放出することになるので、数十から数百メートル下流の市や広域組合が取水する場合、自然の治癒力・浄化力では間に合わなくなります。
こうして膨大な塩素殺菌・化学的な殺菌に頼るしかなくなるのでしょうし、流域下水道の発想が出てくるのです。(下流の水道水がまずいわけです)
また、河川行政についても大きな川やコンクリで固めて金網で囲った排水路ばかりでなく、今の排水路形式をやめて水草を繁茂させた細流を一杯作って欲しいのです。
各家の周りを流れる昔の溝のように、草むらの土手に囲まれて手を伸ばせば届くようななだらかな斜面の下の水路(水草を抜かないのです)の復活です。
今の排水路形式は箱型ですので、なだらかな傾斜にすれば巾が必要ですが、その代わり身近な住民の親水空間にすれば、公園的機能があって、トータルとしては、効率がいいのです。
公園と言えば、ブランコや野球が出来る四角い形ばかりでなく、曲がりくねった細長いものでもいいのです。
浄化槽で綺麗にした水を流すので、昔のどぶ水ではありませんから清流が復活すれば、アヒルを泳がせたり、メダカやどじょう、その他の小魚のすみかになるでしょう。
水際に草むらがあれば、蛍が街中で飛ぶようになるかもしれません。
小さな魚類を生育させて子供の遊び場にするとともに、そこに各家庭の合併浄化槽からちびちび下水を出していけば、自然再生浄化力をかなり生かせるのです。
水草の再生力、浄化力はすごいですから川に戻るまでには、ほぼ100%水が綺麗になるでしょう。



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