01/17/04

同姓娶らず7(創氏改名)

また、話が飛びますが戦時中の悪名高い?創氏改名制度と同姓娶らずの関係を述べておきましょう。
台湾でも、儒教道徳がは入っていたせいか、夫婦別姓でしたが、同姓娶らずの習慣までは取り入れてなかったのです。
夫婦が偶然同じ姓でもいいという制度です。
それで朝鮮のように創氏する必要がなく、改姓名になったことも(知っている人は)ご存知のとおりです。
朝鮮の場合は、旧習に反して夫婦同一姓に変えることは、出来ませんので、改姓制度ではなく、姓はそのままにして、その上に新しく氏をつけてみたらどうかということになったのが、創氏改名の制度由来です。
創氏と言うのは、氏を新しく創ることであって、朝鮮人の姓や氏の変更制度ではないのです。
朝鮮では、姓があっても氏がなかったので、この際氏を姓の上に乗せるかということになっただけです。
決して日本が、朝鮮人の姓を取り上げたものではありません。
なお、強制したかどうかは争いがあるかもしれませんが、日本では、むしろ右翼、国粋主義者が強硬に反対していたようです。
日本人と不逞朝鮮人の区別がつかなくなるから、(要するに差別に便利)と言うのが主な理由でした。
これに対し、むしろ平等主義者・人権関係者(中には、朝鮮の独立主義者も?)の方が、日本的名前になれば、差別されなくなると言う理由で熱心だったようです。
日本人と顔かたちは同じですから、名前さえ日本式であれば、区別がつかないのですから、差別問題がなくなっていいのじゃないか、それなのに、何故韓国名にこだわるのだろう?と、親切心で考える日本人は現在でも、一杯いますよ。(日本人も欧米で2世3世になれば現地名をつけますよ)
ま、[そうは簡単でない歴史がある]という彼らの言い分もありますが、このように「名前変えたらいいのに」という原理原則にこだわらない、安直な(私に言わせれば柔軟な)日本的考え方をする人たちの先祖ですね。
なお、こうした親切心からですので、創氏は法律上申し出たら審査のうえ、許可するという恩恵的制度で、しかも申し出手数料まで取っていたのです。(今の帰化を簡易な手続きにしたと思えばいいかもしれません。)
この手数料が高すぎるのが問題となって、(金持ちだけになります)漸次引き下げられたらしいのです。
以上は建前だけで、実際は強制されたとも言い出せばきりがないので、歴史解釈は難しいですね。
もっとも人権感覚だけで、政府がこうした大々的な制度創設に動くわけがないのですから、以前紹介した五族協和と言うスローガンと挙国一致の総力戦に向かっていた時代背景から、台湾、朝鮮人の協力が必要だったことが、大きな原動力になって実現できたと言う実情を無視できません。
いずれにせよ、日本としては、いやなことを押し付けたのでは、かえって協力が得られませんのでアメ・懐柔策として、日本人と差別しないのだと言う姿勢を示す必要があって始めたものでしょう。
ところが台湾と違って、朝鮮では同姓娶らずの思想が強固ですから、これを無視すると帰って反発を受けてしまいす。
知恵者が考え出して、姓をそのままにして、従来の姓の上に日本的「氏」をくっつけるやり方を工夫したのです。
差別というのは、非人・被差別部落で書きましたが、法律の問題でなく日常生活での差別が大きいのですから、公的というよりも、就職に悩む若者や商売人などが多く応募したように思います。
朝鮮に住んでいる農民層にとっては、社会生活上あまり必要がないことだったと思いますが、軍隊に入って差別されないようにとか、カッコいいとかいろいろな思惑もあったでしょうが詳しくはわかりません。
ところが、日本が負けてしまった為に戦後の朝鮮では、帝国臣民になってしまった人たちは「ばつ」が悪いわけです。
ヨーロッパのナチス協力者名簿みたいなものです。
強制的に日本名を名乗らされた、屈辱的なものだったと言い訳する必要な政治背景が生まれてきたのです。
しかし、楊貴妃の事件と同じで、韓国民の多くは真実を知っているのですが、(あんな言い訳をして・・・・と思っても、隣の人に面と向かっては言えませんよね。黙っているでしょう。)何でも日本の悪業を言い立てれば、政権が安泰と言う長い韓国の政治風土と相俟って、大げさに騒いでいるだけ?ではないかというのが、今回の麻生太郎氏の発言の背景だと思います。
これは例によって、私の独断偏見の思い付きですので、麻生氏の真意まで聞いた訳ではありません。
また、正確に実地調査するような学問的な裏づけ文書を読んでいないので、何%が押し付けられて何%が自発的だったかなどまで分りません。
いづれにせよいろんな人がいるでしょうから、これを読んだ方は、「俺は押し付けられた」と言いたい人もいるでしょうが、個別に対応しない思いつきコラムですのでご容赦ください。


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