01/13/03

文化発信国家へ(教育改革の方向)3


豊かな工芸品を輩出する為には、豊かな消費者、それを受けて製作する職人、企業が必要です。
その為には、今までの大企業優先政策をやめて、(55年体制のコラムで指摘中でしたが、お正月のコラム連載が終わったら再開します)自分でリスクを取る個人経営者を大事にする必要があるでしょう。
個人経営者・職人が身じかにいれば、消費者もいろいろ頼み易くなり、職人も啓発されていろんなものが生まれてくると思いますよ。
これに反して、大企業中心社会ですと、『研究所で博士が考えているのだから、消費者の細かい注文なんぞ聞いてられませんよ』と言う体制に陥り易く(なんせ、末端の販売員は聞く耳ないですからね。この事は住宅建築でも同様で、こちらがこうしたいと言っても『しろうとが何を言ってるんだ、』『そんな色の床は見た事ないね』とか『そんな色の窓枠はおかしい』とか、全く硬直的にしか対応出来ないのです。
彼等の根拠は、見識があって言うのでなく、単にそういうのは見た事がないと言うだけの事です。
また彼等はあくまでも、大量生産にこだわっていますから、消費者の声を聞くといっても大量に売れそうもないものは、扱いたくない感じです。
話がまた変わりますが、昨年末に、年明けの1月末頃にシクラメンやシンビジュウムがほしいと思って予め業者に聞いてみると、業者が生産者に問い合わせてくれましたが、生産者は、『年末に大量に売れるので、それにあわせて作っているものだけで、年内出荷したらもうその後はありません。』と言う回答でした。
そう言う業者がいても良いのですが、日本事中が同じ事をしていたのでは、1〜2月に花が欲しいと言う客が年末比では1割しかいないかも知れませんが、その1割の消費を逃す事になるのではないでしょうか?
花が欲しい人は、年末だけではないと思いますが、万事こんな調子で、少しでも、人と違った行動をしようとすると、とても不便な社会です。
個性を出すと損をするような社会では、個性を重視する教育と言?も、成るべく個性を発揮しないで、人と同じ行動を取るようになります。
結果的に面白いものは生まれて来難い社会となるでしょう。
消費者も『変わったものを面白がる』ゆとりが、必要なのは言うまでもありません。
其の為には、能率や効率追及ばかりでない、良いものを受け入れる教育へシフトしなければなりません。
最近の改定で、土曜日を休みにするのを、ゆとり教育と言ってますが、これはゆったりとしたものを重視するのではなく、授業時間を減らすだけで、教育内容は明治以来の、能率追及が中心です。
教育内容の変更だけでなく、もう教育の終わった成人にとっては、『御隠居さんの道楽』(道を楽しむって本当に良い言葉だと思いませんか?)の奨励と2〜3時間程度の僅かな時短ではない、徹底したワークシェアリングによる余暇の拡大も必要でしょう。
趣味について少し書きますと、テニスでも囲碁でも、効率追及に馴れた人が多くって、趣味なのに、始めた以上は人に負けたくない、とばかりに必死に練習に励みます。
私はこういう趣味人はどうかと思っています。
下手の横好き、隠居の茶の湯(落語の話です。)こそがゆとりの人生ではないですかね。
あくびの仕方を習いに行く人がいる「あくび指南』があったと言うのですから江戸時代ってたいした時代でしたよ。(落語の話しですから本当かどうか判りませんが)
戦後60年弱経過による左右対立軸による教育改革ではなく、もっとスパンの長い明治からの国是としての強迫観念に捕われたような『必死の勉強を良し』とする教育方針の改革を主張したいのです。
『生めよ増やせよ政策』(『外国人労働力移入2』のコラム参照)の変更論と同じ観点で、明治時代(現在は何百年か後に見れば明治時代のグループにくくられるのではないかと思っています)に形作られたいろいろな国是を修正すべき時代が来ていると思います。




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