01/10/03

ゆとりの 4

私は江戸時代の各種の技術から見て、日本は、ヨーロッパのブランドものに負けない高品質の工芸品を造って世界に発信していける筈だと考えています。
要は、高品質品を造る職人を大事にするか否かでしょう。
政治が国民から遊離しているのは、議会制民主主義のコラムで書いたように、それなりの理由(病理現象)があると思いますが、商売人は、族議員のように特定の支持者から見返りを貰えばいい訳ではないのに、何故、客を見ないで商売しているのか不思議ですね。
国民は立候補者からしか議員を選べないように、消費者も、商人が店頭に並べたものの中からしか商品を選べません。
最近はまち中から職人が姿を消して、大企業に囲われてしまっている為に、消費者が直接『こういうものを造ってくれませんか』と頼むチャンスがありません。
こういうものがあれば良いなあと思って注文すると、変な客だと言う顔をされて慇懃に、『うちでは扱っておりません』と言う答えばかりです。
千葉には世界最大級とかのふれこみのデパートがありますが、売っているのはいわゆる売れ筋ばかりで、似たものの量ばかり多くて小さな商店と殆ど変わりません。
100人に一人くらいしか買わない商品を置いてこそ、大規模店鋪の価値ではないかと思うのですが、(そこから新しいものがうまれるでしょう)デパートがいくつもあるのに、どこでも、似たようなものばかりで、自分の個性や好みにあったものを買う事が出来ないのです。
仕入れ担当者は、自分の感性ではなく、『今年の流行は・・・・』とキャッチするのに追われているように見受けられます。
『人並みの事をして失敗したのなら責任を取らなくて良い』と言う無責任体質が商人の世界でも顕著です。
これは商人が大きくなり過ぎて、サラリーマン化し過ぎた為ではないでしょうか?
そして未だに殆ど企業の経営計画は大量仕入れにこだわっています。(仕様の共通化なども同じ発想)です。
合併や企業統合の話題が連日マスコミを賑わしています。
コスト削減も重要ですが、工夫と言っても大量仕入れなどは、仕事の『いろは』みたいなもので、工夫のうちにはいるのかすら疑問です。
客の好みを考えるよりも、決まりきったコスト削減努力は、「こうすればこうなる』と事前に読めるので、簡単な事ですし、上司に説明し易いのでしょう。
消費者は、5%や八%くらい高くても好みにあえば買う時代なのに、消費者の好みを探るのは難しいので、そのへんはハナから諦めて、他所で売れているものを素早くキャッチして似たようなものばかり、そろえるような努力や研究しかしないのでは、デパートその他各種製造業も先がないと思いますね。




関連ページリンク
稲垣法律事務所コラム内:ゆとりに関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:ブランドに関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:職人、技術者に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:マスコミに関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:個性に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:消費者に関するコラム
稲垣法律事務所コラム内:商人に関するコラム

コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資