01/07/03

ゆとり生活 1

やっとお正月に書いた隠居の効用の話の近くまで戻って来ました。
今回は、老害問題は偉い人だけの話ではなく国民の末端までしみ込んでいる事を書いてみましょう。」
我国の出生率の低下は急激で、労働力不足を心配する声がありますが、私は、そうした考えには賛成出来ません。
むしろ現在は、労働力過剰こそが緊喫の課題です。
以前から繰り返し書いていますが、現在社会の問題点は、供給過剰社会にあるのですが、その一翼を担っているのが、労働力過剰です。
私が子供の頃は、一家の働き手は、お父さん一人で、家族4〜5人を養っていました。
たまに一家に2〜3人も働き盛りの若者がいる家は、『皆で働いているんだからいいよな』
と羨ましがられたものです。
これが今ではどうでしょう?
一家というかどうかは別として、5〜60代の親世代がまだ働いていて、2〜30代の子供世代も皆働いている、消費だけしている人は一家に一人もいない家庭がかなりあるのではないでしょうか?
若夫婦だけの家でも、今では育児休業期間終了後直ぐ働く女性が多くなっていますので、出産直後を除けば、二人の働き手に赤ちゃん一人と言う家庭が少なくありません。
まして子供が小学校高学年になってくると、殆どの主婦が働きに出ますので、子供2人の家庭でも働く人と消費者は5分5分となります。
その後、10年前後で子供が独立していきますので2〜3世代全員が働いている期間の方が多いと言えるでしょう。
最近、子供のいない家庭や、結婚しない人も多いので、国全体で言えば、消費だけの人(未成年者、超高齢者)の何倍もの人が働いている勘定です。 
一家4〜5人全員が働いていたのでは、過剰生産になるのではないでしょうか?
日本中一家に一人しか働けない時に、自分のうちだけ3〜4人働いたら儲けるばかりで笑いが止まらないでしょう。
しかし日本中のうちで子供を殆ど生まず、みんなが働いたらどうなるでしょう?
子供を生んでも、55歳定年でなく、65歳まで10年余計働くと言う事は、労働人口が25%余り追加投入されるのと同じではないでしょうか?
所得向上につれて、1人当たりの消費量が増えるとも言えますが、これに比例して生産効率が向上していて、一人の人間の生産量は、私の子供の頃に較べて何十倍にもなっているのです。
リヤカーで物資を運んでいた時にくらべれば、消費者も車に乗るようになった分、消費が増えますが、矢張りトラックで運ぶようになった効率向上の方が何倍も大きいでしょう。
高速道路も飛行機も同じ論理で、消費の拡大よりも生産性向上の方が大きいから、投資効率が良いとされて建設されて来たのです。
これ以上造ると投資効率が悪いので、道路民営化問題が起きているのです。
生活水準向上の為には、生産性が向上した分だけ、労働時間を短縮する訳には行きません。しかし、1人で働いていた分を4〜5人に増やし、55歳でやめていたのを65歳まで働くとすれば、働き過ぎとなって生産過剰になってしまうでしょう。




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